日経平均が反発、資源高で商社や非鉄高い-円高小休止で輸出も堅調

朝方の東京株式相場は、日経平均株価が反 発している。インフレ懸念から原油価格が最高値を更新するなど資源価格が高 騰しており、三井物産などの大手商社株や三菱マテリアルといった非鉄金属株 は利益の上乗せ期待から上昇。大手商社を含む卸売は、東証1部の業種別上昇 率で首位となっている。円高の勢いがやや一服したことで、トヨタ自動車など の輸出関連株も堅調。

日興コーディアル証券の西尾浩一郎マーケットアナリストは、「急速な円 高が一服し、3日の米国株は景気減速を示唆する経済指標が発表されながらも 引けにかけて自律反発で買い直された」と指摘。外部環境は悪くないとして、 きょうの日経平均は1万3150円程度までの一時的な上昇は期待できそうだと していた。

午前9時18分時点の日経平均株価は、前日比104円40銭(0.8%)高の 1万3096円58銭と1万3000円台を回復。TOPIXは4.16ポイント (0.3%)高の1275.31。東証1部の売買高は概算で2億1375万株。値上がり 銘柄数は780、値下がり銘柄数は722。

ただ、電力・ガスや医薬品などディフェンシブ関連業種の弱い動きが目立 ち、TOPIXはその後マイナスに転じる場面も見られている。

原油最高値

インフレ懸念による代替投資先の魅力向上や米国がソマリア空爆を実施し たとの報道も支援材料となり、3日のニューヨーク(NY)原油先物相場は一 時バレル当たり103.95ドルまで上昇し、最高値を更新した。NY金先物相場 や銅相場も高騰しており、価格上昇の恩恵を受けるとされる商社や非鉄金属、 海運などの業種に買いが先行した。大和総研では増益予想に対してPERなど 投資指標が割安として、伊藤忠商事や三井物産などの目標株価を引き上げた。

一方、外国為替市場ではドル安・円高の勢いがやや一服傾向にある。ドル が対ユーロで最安値を更新した後、ルクセンブルクのユンケル首相兼財務相が ユーロ高について「懸念を強めている」と発言したことがドル買いにつながり、 やや下げ渋った。また、米供給管理協会(ISM)が3日に発表した2月の製 造業景況指数は48.3(前月50.7)に低下したが、ブルームバーグ・ニュース がまとめたエコノミスト予想中央値48.0は若干上回った。これら外部環境の 改善が輸出関連株にとってプラス材料となっている。

パイオニアが買い気配、積ハウスは売り気配

個別に材料が出た銘柄では、プラズマテレビ用のパネル生産から全面撤退 する方向で最終調整に入ったと4日付の日本経済新聞朝刊が報じたパイオニア が買い気配。米投資ファンドのサーベラスが1株325円で株式を買い増すあお ぞら銀行も買い気配で、トップ人事を大幅に刷新して経営改革を進める野村ホ ールディングスは小幅高。

半面、09年1月期利益が減益計画となった積水ハウスが売り気配。2月の 既存店売上高が前年同月比11%減と落ち込んだポイントも軟調。

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