大田経財相:円高のスピードが異常に速い-企業収益への影響懸念(2

大田弘子経済財政政策担当相は4日午前の 閣議後会見で、最近のドル安・円高進行について「円高のスピードが異常に速 い」と述べ、内閣府のアンケート調査で輸出企業の採算レートが1ドル=106 円程度であることを指摘した上で、企業収益に与える影響への懸念を表明した。

大田経財相は円高の背景について「いずれにしてもドル安で起こってい る」との認識を示した上で、7日発表の米雇用統計などの経済指標を「注意し てみていきたい」と語った。また、米株式市場の下落は景気後退を織り込んで いるとの見方については「今の時点では減速ということだと思う」と述べるに とどめた。

一方、経財相は、円高の日本経済への影響について「原材料高には若干プ ラスには働くが、原油や穀物高の値上がり幅のピッチが速いので、これが消費 に与える影響は大変懸念される」との認識を示した。

同相はさらに、円高は「交易条件に影響する」とし、「簡単に計算すると、 輸入の方がドル建て比率が高いので、仮に対ドルレートが10%切り上がった場 合、昨年10-12月期の平均が113円なので、今まさに10%程度切り上がって いるが、輸入の支払額がGDP(国内総生産)の1.1%下がる」と説明した。

一方、円高により「輸出の方も受取額が減り、これが大体0.8%で、差し 引きGDPの0.3%程度、輸出入のドル建て比率の違いによって、プラス効果 が出てくる」と指摘した。ただ、経財相は「今の問題はあまりにも急ピッチだ ということと、原油高や穀物高も動きが速いということが懸念される」と語っ た。

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