債券相場は軟調、米債安で売り先行も株軟化が支え-10年入札結果無難

債券相場は軟調(利回りは上昇)。前日の米 債下落を受けて売りが先行したが、反発して始まった日経平均株価が下落に転 じたことが相場の下支えとなっている。午後に発表された10年利付国債の入札 結果は、最低落札価格が予想をやや下回ったものの、無難との声が多かった。

東京先物市場で中心限月3月物は、前日比16銭安の138円54銭で取引開 始。直後に138円53銭まで下げたが、その後は徐々に値を戻し、4銭高い138 円74銭まで上昇した。午後に入り、10年入札結果が発表された直後には18銭 安い138円52銭まで下げたが、その後は138円60銭付近で推移している。

損保ジャパン・グローバル運用部債券運用第一グループの砺波政明グルー プリーダーは、「10年利付国債の入札が無難に終わり、午前中に買いを入れてい た投資家から調整売りが出たようだ」と述べた。

現物債市場で新発10年物の289回債利回りは、午後に入り、いったんは朝 方につけた1.335%まで低下する場面もあったが、すぐに上昇に転じている。午 後1時15分過ぎには1bp高い1.35%をつけた。その後は1.345―1.35%で取引 されている。

日経平均株価は続落。午後1時33分現在、前日比35円84銭安い1万2956 円34銭で取引されている。

3日の米国債市場では、10年債相場が下落。米利下げがインフレ高進につ ながるとの観測を背景に、2年債に対する10年債の上乗せ利回りが拡大した。

フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁がこの日の講演で、金融市場が安 定すれば利上げが必要になるとの考えを示したことも、債券の売りを誘った。 原油と金の先物相場は過去最高値を更新し、インフレで債券の価値が目減りす るとの懸念が強まった。

10年債入札結果、テールは3銭に若干縮小

財務省が4日実施した表面利率1.4%の10年利付国債(290回債)の入札 結果は、最低価格が100円22銭(最高利回り1.374%)、平均落札価格は100円 25銭(平均利回り1.371%)となった。

最低落札価格は、ブルームバーグ・ニュースがプライマリーディーラー15 社にヒアリングして出した市場予想(100円24銭)を下回った。最低と平均落 札価格の差であるテールは3銭となり、前回債の4銭から縮小。一方、応札倍 率は2.78倍と前回債の2.90倍を下回った。

(債券価格)                           前日比       利回り
長期国債先物3月物        138.64       -0.06        1.54%
売買高(億円)             40097
10年物289回債            101.30               1.35%(+0.01)
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