野村HD:新社長に渡部氏、証券に「古賀会長」と4人の副会長新設(3)

野村ホールディングスは3日、古賀信行社長 (野村証券執行役社長兼CEO)の後任に野村証の渡部賢一執行役副社長(55) が就くトップ人事を発表した。古賀氏は野村証に新設する会長に就任し、これま で各部門の最高幹部を務めてきた4人が同証券の副会長として社長や会長を補佐 する新体制も敷く。4月1日以降に実施する。

野村証の副会長に就くのは、ともに野村HD執行役副社長の戸田博史氏と稲 野和利氏、野村証の柳谷孝執行役副社長、同じく野村証の白井勲常務執行役の4 人。一方、野村HD執行役副社長兼COOと野村証の執行役副社長には、野村ア セットマネジメント柴田拓美執行役社長が就く人事も発表した。野村HDの氏家 純一会長は続投する。

サブプライム損失も影響

野村HDは2007年1-9月期の米サブプライム(信用力の低い個人向け)住 宅ローン関連損失が1456億円に拡大。03年4月に社長職に就いた古賀社長は、 「世界の野村」を標ぼうしてきたが、結果的には米国事業の縮小などを迫られた。 渡部次期社長は同日の会見で「どこかの段階でワールドクラスとして日本人でな い方にも経営に入ってもらいたい」と述べ、経営国際化の必要性にも触れた。

ドイツ証券の摩嶋竜生アナリストは、次世代の新経営陣として部門CEOが 3人交代した点に注目しているが、「次世代が力を発揮するには1年ぐらいの時 間が必要」という。サブプライムの巨額損失も今回の人事に少なからず影響した とみる。古賀社長の在任期間は5年。前任の氏家氏は約6年だった。

部門CEOが3人交代

部門CEOには、新たに国内営業に野村証専務執行役の多田斎氏、グローバ ル・インベストメント・バンキングに同専務執行役の山道裕己氏、アセット・マ ネジメントに野村アセット執行役社長の吉川淳氏が就任。他の部門CEO2人と 合わせて、渡部新社長とともに「次世代の経営チーム」(古賀社長)として、組 織の活性化などを進めていく体制とした。

●渡部賢一(わたなべ・けんいち)1952年10月28日生まれ。75年神戸大経済学 部卒、野村証入社。97年(野村HD)主計部長、01年野村証常務取締役、04年専 務執行役、06年国内営業部門CEO、執行役副社長。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE