町村官房長官:捕鯨船への妨害活動で4人負傷、関係国へ抗議(2)

町村信孝官房長官は3日午前の記者会見で、反 捕鯨団体の「シー・シェパード」のメンバーが、南極海で航行中の日本の調査捕 鯨船団の母船「日新丸」に対し妨害活動を行い、同船の4人が負傷したことを明 らにするとともに、関係国に対し強く抗議する方針を示した。

町村氏によると、3日午前7時10分(現時時間6時40分)ごろ、シー・シェパ ード所属のスティーブ・アーウィン号が日新丸に対して毒性はないが強い臭気を 放つ液体入りのビンや白い粉の入った袋100個以上を投げ込んだという。同氏 は、「公海上で合法的活動に従事しているわが国の船舶や乗組員の安全に不 当な危害を与えようとしているもので許しがたい行為だ」と強く非難した。

水産庁遠洋課捕鯨班の諸貫秀樹班長によると、シー・シェパードがデッキに 投げ込んだ物質により、4人のうち3人が眼の治療を受け、もう一人も軽傷を負っ たという。

町村長官は同日午後の記者会見で、政府はシー・シェパード船の旗国であ るオランダに対して遺憾の意を表明するとともに、直ちに旗国として適切な処置 を取るように申し入れる一方、同船の最後の寄港国であるオーストラリアに対して も国内法に基づいて取り得る措置を取るよう要請した、と語った。

申し入れは、外務省の小野寺五典副大臣からオランダのハーメル駐日大使 に、小田部陽一経済局長からオーストラリアのマクレーン駐日大使にそれぞれ 行ったが、両大使からは、「こうした行為ははなはだ遺憾で、申し入れの内容は 本国に連絡する」との回答があったという。

マクレーン大使はまた、同国のスミス外相が公海における傷害行為を強く非 難するとともに、すべての当事者に対して自省を求める声明を出したことを紹介 したという。

--共同取材 Stuart Biggs Editor: Hitoshi Sugimoto, Tetsuki Murotani

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