人民元の上昇ペース加速へ、香港投資家の需要増加-申銀万国研究所

中国の申銀万国研究所(上海)は、人民元の 上昇ペースが加速するとの見方を示した。元の上昇による利益確保を狙う香港の 投資家からの需要が増加していることを理由に挙げている。

ブルームバーグ・ニュースが2月28日に入手した同研究所のリポートでは、 中国の1月の外貨準備高は800億米ドル(約8兆2600億円)に拡大し、そのう ち最大3分の1は香港から流入した可能性があると推定している。香港では、相 場が下落している米ドルに固定されているほか、政策金利も米金融当局に追随し 引き下げざるを得ない状況になっていることから、香港の投資家は香港ドルを避 けつつある。

エコノミストの李慧勇氏は「外貨の流入増加とともに、人民元の需要は急増 するだろう」と指摘し、「中国人民銀行は、元の上昇継続を容認すること以外に 選択肢はあまりない」との見方を示した。

元は2005年7月の米ドル・ペッグ(連動)制廃止以降、香港ドルに対し約 16%上昇している。香港ドルは、1983年の米ドル・ペッグ制採用で、1米ドル =約7.8香港ドルに固定された状態が続いている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE