【個別銘柄】NTT、新日鉄、武富士、トヨタ紡、日立プラ、ABCマ

3日の日本株市場における主な材料銘柄の 動きは次の通り。

NTT(9432):前週末比3.3%高の46万9000円。前週末2月29日に 発表された事業計画で、減少を続けてきたNTT東日本、西日本の営業利益合 計が来期(09年3月期)下げ止まる見通しを示した。クレディ・スイス(C S)証券が投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた影響もあり、今後の 業況や株価トレンドの好転を見込む買いが先行した。

新日本製鉄(5401):6.8%安の522円。一時は7.3%安の519円まで下 げ、52週安値を更新した。原材料価格の高騰で今期(08年3月期)が6期ぶ りに減益に転じるとの2日付の日経新聞朝刊の報道を受け、来期以降の業績の 不透明さを嫌気した売りが優勢となった。

武富士(8564):6.6%安の2490円。国内普通社債(SB)300億円をめ ぐり、最大で同額の損失が発生すると発表した。この社債の仕組み金融取引を していたメリルリンチ日本証券から、サブプライム問題の影響により取引清算 を開始したとの通知を受けた。この損失発生によって武富士は今期(08年3 月期)利益予想を減額する可能性がある。

トヨタ紡織(3116):8.2%安の3350円。主力とする自動車の内装部品販 売が中国などアジア地域を中心に伸びているなどとして、今期(08年3月 期)の業績予想を上方修正した。しかし米住宅ローン問題の広がりにより米経 済が急減速していることに投資家の目が向いており、北米事業の先行きを警戒 した売りがかさんだ。

日立プラントテクノロジー(1970):19%安の336円とストップ安。競争 が激化している国内公共工事で選別受注を行った結果、受注案件が減少し、人 件費などの固定費を吸収しきれなくなっている。設計・施工不良が相次いで対 策費用もかさみ、今期(08年3月期)の最終損益は一転して赤字を見込むこ ととなった。

ABCマート(2670):9%安の1906円。国内事業が広告宣伝効果や値 引き方法の見直しで順調に推移している一方、韓国事業が伸び悩み、成長鈍化 が警戒されている。ゴールドマン・サックス証券が目標株価達成確度の高さや 旬の銘柄を選別した約20銘柄からなる「コンビクション・リスト」から削除 し、目標株価を引き下げたことも売り増加につながったようだ。

日本新薬(4516):1.7%高の1075円。英国で臨床試験第1相(フェーズ 1)を終えた肺高血圧症治療薬「NS-304」(開発コード名)をスイスのア クテリオン社に供与することが明らかになった。契約締結に伴い一時金などの 計上が期待されるほか、同領域で世界的な実績を持つメーカーだけに商品化に 対する期待値も上がったようだ。

ダイドードリンコ(2590):4.7%安の4040円。コーヒー豆の市況高騰を 受けて、07年11月-08年1月期(前第4四半期)の収益が急減速した。会社 側が示した09年1月期の業績目標はアナリストらの事前予想から見て違和感 のない水準との声もあったが、仕入れコストやコーヒー製品の売れ行きなどを 見極めたいという向きが多く、売りが優勢となった。

岩崎通信機(6704):9.9%安の100円。中小企業の設備投資低迷から主 力の法人向け電話機の販売が振るわず、今期(08年3月期)の連結営業損益 が一転して赤字に転落する見通しとなった。年間配当金を無配としたこともあ り、収益環境の厳しさを嫌気した売りが先行した。

日本航空(9205):一時1.5%高の263円。約1500億円の増資確定と中 期経営計画の更新を発表。優先株の発行は利益の希薄化や将来的な売り圧力へ の懸念が先行するものだが、3年間の普通株取得請求の不可条項を付けるなど、 極端な希薄懸念の高まりを抑制する手当てが行われており、むしろ増資による 資本力強化などを好感する買いが株価を支えた。終値は0.4%安の258円。

稲葉製作所(3421):1.7%安の1306円。改正建築基準法施行の影響によ る新設住宅着工の減少や原材高など理由に、今期(08年7月期)の業績予想 を下方修正すると2月29日に発表した。住宅着工戸数のマイナス幅は縮小傾 向にあるものの、回復の遅れや原材料高が業績へ与える影響が不安視された。

東海観光(9704):11%高の61円。今期(08年12月期)の連結営業利 益は8600万円の見通し。前期は2億400万円の赤字だった。前期に着手した マレーシア霊園などを軌道に乗せるとしている。

OMCカード(8258):12%安の431円。KBC証券は29日、投資判断 を「買い」から「ホールド」に引き下げた。

サンマルクホールディングス(3395):2.4%高の3440円。今期(08年 3月期)の期末配当予想を26円50銭から51円50銭に引き上げた。年間配当 は78円の見通し。配当性向は25%。

CFS(8229):7.2%高の520円。2日付の日経新聞朝刊は、イオンと CFSコーポレーションが、イオンによるCFSへの出資比率を現在の15% から約33%まで引き上げる方向で調整に入ったと報じた。イオンは「現時点 で決定した事実はない」とコメント。

白洋舎(9731):1.4%高の282円。原料高で事業採算の悪化などが懸念 されているが、需要に関しては、雇用の回復を背景にスーツの取り扱い件数が 伸びている。今期(08年12月期)は大型投資もなく16%の営業増益見通しを 示したため、投資家の買いが優勢となった。

住友不動産販売(8870):7.4%安の4140円。中古住宅取引市場の調整色 が強まっていることから、業績悪化を懸念した売りが先行した。大和総研が2 月29日に投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」に引き 下げたことで、株価の下落に拍車がかかった。

東急リバブル(8879):7.4%安の870円。大和総研は29日、投資判断を 「1(買い)」から「3(中立)」に引き下げた。

シダックス(4837):一時1.5%高の6万6000円。1日付の日経新聞朝 刊は、今期(08年3月期)の連結経常利益が前期比26%増の100億円と過去 最高を更新しそうだと報じた。M&A(企業の合併・買収)効果に加え、介護、 医療保険制度改正に伴う取引先からの値下げ要請が一服したとしている。終値 は1.5%安の6万4000円。

SANKYO(6417):1.8%高の5710円と6営業日ぶりに反発。人気歌 手・倖田來未をキャラクターとして採用するなど、新しいパチンコ機枠「クリ ステラ」を使った機種の販売が好調。3月中旬に発売予定の新機種への期待も 高く、販売台数の増加が業績を押し上げるとみられている。JPモルガン証券 が目標株価を引き上げ、株価に対する強気の見方が広がった。

ナブテスコ(6268):8.7%安の1284円。UBS証券は29日、目標株価 を1900円から1500円に引き下げた。

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