SWFは金融業界をベアリングズ型破たんから救う-UAEの投資会社

アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダ ビを拠点とする投資会社ガルフ・キャピタルのカリム・エル・ソル最高経営責 任者(CEO)は2日、政府系投資ファンド(ソブリン・ウェルス・ファンド、 SWF)が資金難に陥った各社に出資することで、世界の金融業界を1995年 の英投資銀行ベアリングズに似た破たんから守っているとの見解を示した。

同CEOはミュンヘンでブルームバーグテレビジョンとのインタビューに 応じ、SWFは「資金難の企業の株式を購入し、株価下落に歯止めをかけるこ とで、これらの会社を安定させている」と指摘。90年代半ばのベアリングズ破 たんは、当時ベアリングを救済する意思や体制を持ち合わせた「SWFが存在 しなかったために起きた」と述べた。

中国、ロシア、カタールなどの国では、過去最高水準となった中央銀行の 外貨準備でファンドを立ち上げ、その規模は最大3兆2000億ドル(約331兆 円)に上る。シンガポール、韓国、クウェート、アブダビのファンドは、過去 4カ月で米シティグループ、メリルリンチの資本を増強し、サブプライム(信 用力が低い個人向け)住宅ローン関連証券による資本損失分をウォール街各社 が取り戻す一助となった。

233年の歴史を誇っていたベアリングズが破たんしたのは、当時シンガポ ール在勤のニック・リーソン氏が、未承認取引で14億ドルの損失を出したこ とが発端だった。

同CEOは、SWFの「世界経済への関与が、これまでに1件ないし2件、 あるいは3件のベアリングズ型破たんを回避させた」と述べた。具体的な金融 機関名には言及していない。

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