日本特化型ヘッジファンドの成績回復も、2年の低迷後-ロジャーズ氏

日本特化型ヘッジファンドは2年に及ぶ低 迷を経て、運用成績が回復する可能性がある-。日本のヘッジファンドのみに投 資するファンド・オブ・ファンズに関してアドバイスするロジャーズ・インベス トメント・アドバイザーズのエド・ロジャーズ最高経営責任者(CEO)が28 日、東京でのインタビューでこうした見通しを示した。

シンガポールに拠点を置く調査会社ユーリカヘッジによると、日本に投資す るヘッジファンドからは昨年77億ドル(約8060億円)余りが流出し、ユーリ カヘッジ・ジャパン・ヘッジファンド指数は1.4%下落した。

ロジャーズ氏(43)は「多くの投資家が日本に見切りを付けたので、競争 がほとんどない」と語った。ユーリカヘッジによれば、同氏のウォルバー・ヒル・ ジャパン・マルチストラテジー・ファンド(資産規模1000万ドル)の昨年の運 用成績はプラス6.3%で、31の同様のファンドの中で最高だった。

昨年の日本の株式市場ではTOPIXが12%下落し、相場が下げるとみて いなかったヘッジファンドは苦境に立たされた。投資家は日本特化型ヘッジファ ンドから資金を引き揚げ、こうしたファンドの総資産は昨年ほぼ3分の1減少し た(ユーリカヘッジ調べ)。

ロジャーズ氏は「世界2位の経済大国で投資利益を上げるのが可能かどうか 考えるのはばからしい。考えるべきことは、この市場のヘッジファンドへの投資 でいかに稼ぐかだ」と語った。

ウォルバー・ヒルは2006年11月1日に設立。同ファンドは14のヘッジ ファンドから成り、その中には米モルガン・スタンレー出身のスコット・キャロ ン氏率いるいちごアセットマネジメントのファンドが含まれる。

ロジャーズ氏はまた、ニューヨークを拠点とする会社と協力して新ファンド を計画中だと述べたが、社名は明らかにしなかった。同ファンドは年内発足の予 定で、約1億5000万ドルの資金調達を目指し、アジアのプライベート・エクイ ティ(PE、未公開株)投資に集中するという。

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