【個別銘柄】ダヴィンチ、セブン銀、イオンクレ、OSG、パーク24

29日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは次の通り。

ダヴィンチ・アドバイザーズ(4314):終値は前日比10%安の8万9900 円とストップ安。BNPパリバプリンシパルを割当先とする第1回行使価額修 正条項付新株予約権を発行すると28日に発表。当初の転換価額17万円での潜 在株式数は14万7058株、募集時点における発行済み株式総数は156万6174 株。株式需給の悪化を嫌気した売りが不動産関連全般に広がり、パシフィック マネジメント(8902)は9.5%安の8万2700円と急落。

セブン銀行(8410):ジャスダック市場に新規上場し、午前9時24分ご ろ16万8000円で初値を形成した。売出価格14万円よりも20%高い。全国に 約1万3000台のATM(現金自動預払機)設置、主に個人を対象に小額決済 に特化した金融サービスを提供するという業戦略が評価され、買いが優勢とな った。終値は17万4000円。

イオンクレジットサービス(8570):8.4%安の1551円。東証1部の値下 がり率ランキング3位。今期(08年2月期)の業績予想を下方修正した。連 結純利益は前期比13%減の180億円と、従来予想(207億円)を27億円下回 る。カードキャッシング取扱高が計画未達、低金利の融資残高が増も響いた。

OSG(6136):7.9%安の1050円と急落。材料となるハイス鋼などが予 想以上に値上がりしている上、製品の一部に生産調整が起きている。ゴールド マン・サックス証券の投資判断引き下げをきっかけに、収益モメンタムの低下 を懸念した売りが膨らんだ。GS証券は28日、投資判断を「買い」から「中 立」、目標株価を1500円から1300円に引き下げた。

わらべや日洋(2918):4.7%安の1288円。一時5.9%安の1271円と、 1月23日に付けた昨年来安値(1347円)を大きく更新した。競争激化を背景 にコンビニ弁当の販売が落ち込んだほか、原材料費の高騰も重しとなり、今期 (08年2月期)の業績予想を減額修正したことを受けた。

パーク24(4666):3.4%安の898円と続落。新規物件の獲得を積極化 しており、費用負担で収益性が悪化している。これまで増益基調を保ってきた だけに、07年11月-08年1月期(第1四半期)の業績が22%の営業減益と なったことが嫌気された。

福田組(1899):7%高の290円。一時13%高の306円と、取引時間中 の上昇率としては昨年7月18日に記録した37%高以来の大きさ。産業廃棄物 処理業を手掛ける連結子会社を売却することで、08年6月中間期の連結最終 損益が57億円の黒字見通しと、従来予想の1億5000万円の黒字から増額修正 した。前年同期は18億2100万円の赤字。

アプラス(8589):3.4%高の92円。新生銀行(8303)傘下の信販会社。 同行を引き受け先に優先株式発行で最大500億円を増資すると発表。1株当た り2000円が下限、株数は2500万株を上限とし、日程などは調整中。IT(情 報技術)インフラ投資を通じて与信判断や回収能力を高め、競争力を強化する。

オーエムシーカード(8258)、セントラルファイナンス(8588)など:O MCカドは16%高の492円。セントファは28%高の315円。朝日新聞電子版 などは28日、三井住友フィナンシャルグループ(8316)が傘下の信販・カー ド会社であるセントファとOMCカド、クオークの3社を経営統合する方向で 最終調整していると報道。業界再編期待がこの日も続いた。OMCカド、セン トファはいずれも「決定した事実はない」とコメントした。

大平洋金属(5541):2%高の1285円。一時76円(6%)高の1336円 と、昨年11月以来の高値水準を回復した。ニッケル市況が急騰しており、業 績拡大観測が広がって株価は騰勢を強める場面があった。マッコーリー証券は 投資判断をアウトパフォームに引き上げる。

コナミ(9766):4.6%安の3490円。東京電力が、同社子会社のフィット ネスラブをコナミに売却すると発表したが、市場ではコナミの経営多角化への 方を懸念する声が聞かれた。髙木証券投資調査部の勇崎聡次長は「中核事業で あるゲームソフト関連が好調な中で、経営資源の集中という原則から見ると、 多角化戦略がやや外れている印象を持つ」という。

日本フェンオール(6870):13%高の875円でストップ高比例配分。工場 などの生産設備向けにガス消火装置が伸びたほか、海外を中心に人工透析機も 好調に推移、前期(07年12月期)の連結純利益は8割増益で過去最高を更新 した。今期(08年12月期)も実質的に増収増益を確保できると計画したこと から、好業績を評価した買いが集まったようだ。

ジャルコ(6812):変わらずの109円。一時4.6%安の104円。金属素材 料や労務費の高騰などから海外生産子会社の製造原価低減が遅れたため、08 年3月期の連結営業損失見込みを従来の4億3000万円の赤字から、8億7000 万円に減額修正。前の期は6億3500万円の赤字。

日本トイザらス(7645):0.3%安の698円。玩具事業が低迷するなか、 不採算店舗を見直して減損処理を計上することなどで、前期(08年1月期) 業績は想定を下回ったもようと発表。ただ同時に、ベビー向け事業が想定以上 に好調であることも判明、第2の成長ドライバーとして育ちつつあることから、 業績の先行きに対しては楽観的な見方もあり、株価は方向感を失う展開。

博展(2173):大証ヘラクレス市場にきょう新規上場。午前10時20分に 公開価格(9万5000円)を3万6000円(38%)上回る13万1000円で初値を 形成した。その後も買い進まれ、初値比2万円高の15万1000円とストップ高 比例配分。

JFEホールディングス(5411):0.2%高の4740円。一時1.9%高の 4820円まで上げる半面、3.3%安まで下げるなど不安定な動きを見せた。最大 3000億円と、同社設立以来で最大となる転換社債型の新株予約権付社債を発 行すると同時に1200億円の自社株買いを発表したが、中立的材料との見方が 優勢。一部アナリストからは、資金調達を通じて海外路線が拡大する可能性を 評価する声もあった。

日本空港ビルデング(9706):3.3%高の1967円。国土交通省は29日午 前、検討を進めていた空港関連企業への外資などの投資規制を見送ると発表。 安全保障の脅威への対応について、内外資本を含めて議論する必要があり、行 為規制や資本規制など空港関連会社への規制のあり方について、諸外国や他の 関係法令なども参考に検討し、年内のできるだけ早い時期に結論を得るという。

住友ゴム工業(5110):5.1%安の815円。みずほ証券は28日、投資判断 を「強い買い」から「ホールド」に格下げした。

ソネットエンタテインメント(3789):0.2%高の45万6000円と3日続 伸。持ち分法適用会社でオンラインゲームを運営するゲームポット(3792)に 対しTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化すると発表。今後の 利益成長ドライバーと位置付けるポータル(玄関)事業の強化につながると期 待された。ゲムポット株は、TOB価格にさや寄せする形で買い進まれ、スト ップ高に当たる前日比5000円高の7万3000円で買い気配。TOB成立後に、 ゲムポットは札証アンビシャスを上場廃止になる見通し。

日本風力開発(2766):5.8%高の45万6000円と、03年3月の東証マザ ーズ上場以来の最高値を連日で更新した。ニューヨーク原油先物相場が時間外 取引で史上最高値となる1バレル=103.05ドルを付けるなど、原油高騰が続 く中、石油資源に代替するクリーンエネルギーとして、「風力発電」に市場の 関心が一段と高まっている。

きもと(7908):11%高の1171円。大和総研は28日、投資判断を新規 「買い」とした。

カネカ(4118):2.8%安の734円。KBC証券は28日、投資判断を「買 い」から「ホールド」に引き下げた。

ワコム(6727):2.1%高の24万4000円。大和総研は28日、投資判断を 新規「アウトパフォーム」とした。

KDDI(9433):2.1%高の64万円。メリルリンチ日本証券は28日、 投資判断を「中立」から「買い」に引き下げた。

ナナオ(6737):10%安の2530円。KBC証券は28日、投資判断を「ポ ジティブ」から「中立」に格下げした。

太平洋セメント(5233):5.4%安の247円。ドイツ証券は28日、今来期 のセメント事業不振を反映し、目標株価を530円から260円に引き下げた。