ヘラクレス上場の博展株:初値は公開比38%高-ストップ高配分終了

大証ヘラクレス市場にきょう新規上場した 博展の株価は、午前10時20分に公開価格(9万5000円)を3万6000円 (38%)上回る13万1000円で初値を形成。その直後にストップ高(値幅制限の 上限)に当たる初値比2万円高の15万1000円まで買い進まれ、10時50分から は同水準での買い気配が続いた。そのまま大引けでストップ高比例配分となり、 1万4785株の買い注文を残した。売買高は1万3232株と、公開株数5400株 (公募2600株、売り出し2800株)の2倍以上に達した。

同社は、各種イベント展示用広告や、企業の広告活動・販売促進イベントに おける企画・制作を手掛ける。また、ブランド構築に関連したロゴデザイン、キ ャッチコピーの制作、企業広告や製品広告を目的にしたグラフィックデザインや テレビCMをはじめとした映像制作なども運営。顧客は幅広い業種の民間企業の ほか、官公庁や学校まで多岐に渡り、「特定のクライアントに偏っていないこと で、安定感がある」(丸和証券調査情報部の大谷正之次長)との声が聞かれる。

博展の田口徳久社長は、ブルームバーグ・テレビジョンでのインタビューで、 「広告代理店を通さない直接取引が主力のため価格優位性がある。また、営業、 デザイナー、製作といった3つのセクションが三位一体となって専門性のある多 様なサービスを提供できるのも強み」と話した。

2008年3月期の予想単独業績は、売上高が前期比5.4%増の33億4000万円、 営業利益は同43%増の3億3000万円。1株当たりの純利益は1万93円を見込 む。田口社長によると、2年半前に社内に積算部門を設け、「同部門が一括して 見積もり手掛ける体制としたことで、安定した利益を出せるようになった」とい う。上場で調達した資金は、制作スタジオの統合や本社の拡張に充てる予定だ。 主幹事はみずほインベスターズ証券が務める。

丸和証の大谷氏は、「類似企業が少なく希少性がある」上、数少ない同業他 社である乃村工藝社のPERが15倍程度であることを勘案すると、「割安感が ある」(同氏)としていた。公開価格から算出した博展の予想PER(株価収益 率)は9.4倍。

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