オルトA住宅ローン担保証券が値下がり-金融機関に損失拡大の可能性

サブプライムよりも信用力の高い個人向けの オルトA住宅ローンなどを担保とした証券が今月値下がりしており、投資ファン ドは手じまいもしくは追加担保差し入れを迫られている。主要金融機関で損失が 拡大する可能性が示唆されている。

ロンドンを拠点とするペロトン・パートナーズは、サブプライムよりも安全 とみられていたオルトA住宅ローン関連証券などを保有していたが、18億ドル (約1880億円)規模のヘッジファンド1本の清算を進めている。また、世界の 主要金融機関の中でも際立って大きい住宅ローン関連損失を計上したスイスのU BSと米メリルリンチの資料からは、両社がオルトA関連証券を保有しているこ とが分かっている。

米住宅金融会社ソーンバーグ・モーゲージが28日に当局へ届け出た資料に よれば、「AAA」格付けのオルトA住宅ローン担保証券の価値は今月、10- 15%下落。ソーンバーグはその一部理由として、同証券の取引が難しく値付けが 困難な状態だと説明した。オルトAは債務不履行(デフォルト)の可能性から見 てサブプライムとプライムの中間に位置付けられる。

ドイツ銀行の住宅ローン担保証券アナリスト、アーサー・フランク氏は28 日、電話取材に応じ、「今年になって、需要と供給が正常に機能する市場は存在 していない」と指摘した。

ソーンバーグのラリー・ゴールドストーン社長は同日、ブルームバーグラジ オとのインタビューで、UBSがオルトA関連証券の保有を公表した今月14日 に相場の下落が始まったと指摘。同行が大量に同証券を売却するとの観測が広が ったためだと説明した。

また同社長は、住宅ローン関連証券の売値は全般的に昨年8月よりも下がっ ていると述べた。ソーンバーグは昨年8月に追加担保差し入れのため、ほとんど が「AAA」格付けのジャンボ(大口)の変動金利(ARM)型プライム住宅ロ ーンを裏付けとする証券約205億ドル相当を売却。およそ9億3000万ドルの損 失を計上したという。

UBSの広報担当、ダグラス・モリス氏はオルトA関連証券に関するコメン トを控えた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE