米ワコビア:貸倒比率は昨年の3倍に、住宅ローン不履行増加で

米銀4位のワコビアは28日、住宅ローン のデフォルト(債務不履行)が増えているとし、今年の貸倒比率は昨年の3倍 余りに上昇するとの見通しを明らかにした。同日のニューヨーク市場でワコビ ア株は急落し、一時5.4%安となった。

証券取引委員会(SEC)への届け出によるとワコビアは、総与信残高に 対する不良債権の償却額の割合である貸倒比率が、2008年は0.75%に上昇す ると見込んでいる。昨年の同比率は0.23%だった。理由として同銀は、住宅市 場の急速な変化を挙げた。

トマス・ワーツ最高財務責任者(CFO)は13日の説明会で、貸倒比率 は0.75%未満にとどまるとの見方を示していた。ケネディ・トンプソン最高経 営責任者(CEO)は同日発表された年次報告書で「当行にとって今は正念場 と考えている」と指摘。「現在の景気局面の逆風を乗り切る自信はある」と述 べた。

28日のニューヨーク証券取引所で、ワコビア株は前日比1.74ドル (5.1%)安の32.36ドルで取引を終えた。