メリルやUBSに制裁金、不適切な投信の販売めぐり-FINRA

米メリルリンチとプルデンシャル証券、ス イスのUBSは、不適切な投信の販売をめぐる問題で和解するため、計230万 ドル(約2億4000万円)の制裁金を支払う。米金融取引業規制機構(FINR A)が28日、発表した。

FINRAによると、問題となったのは2001-04年に実施された5300世 帯への投信販売。3社に加え、プルデンシャル・ファイナンシャル傘下のプル コ証券にも制裁金が科せられた。現在プルデンシャル証券の個人向け証券部門 はワコビア傘下で、同名称は使っていない。顧客には2000万ドル超が返還され る可能性があるという。

FINRAは顧客の利益に反する投信販売に関連して、プルデンシャル証 券に80万ドル、UBS傘下のUBSファイナンシャル・サービシズに75万ド ル、プルコに10万ドルの制裁金をそれぞれ科した。また、不適切な販売手数料 の請求に関連し、プルデンシャル証券、UBS、メリルにそれぞれ25万ドルず つを請求した。各社は和解に際して、不正事実の肯定・否定は行わなかった。

メリルの広報担当マーク・ハー氏は「われわれの目標は、これらの投信購 入に際し、対象となる顧客が確実に値引きサービスを受けられるようにするこ とだ」と説明。「われわれは今後3カ月間、影響を受けた顧客に資金返還の通 知を送付する」との方針を示した。

UBSの広報担当カリナ・バーン氏は、同社は「この問題が解決したこと を喜んでいる」と述べた。

プルデンシャル・ファイナンシャルの広報担当ボブ・デフィリッポ氏は、 同社は和解前に1080万ドルを顧客に返還したと言明。「状況を把握した後は、 一貫して監督当局に完全に協力した」と説明し、「すでに再発防止策を導入し た」ことを明らかにした。

ワコビアは2003年、プルデンシャル・ファイナンシャルからプルデンシャ ル証券の大半を取得し、自社の個人向け証券部門と統合。プルデンシャルは、 新生ワコビア証券の株式の38%を取得した。FINRAによると、プルデンシ ャル・ファイナンシャルがプルデンシャル証券に科された制裁金を支払う。

FINRAは、米銀ウェルズ・ファーゴの証券部門ウェルズ・ファーゴ・ インベストメンツに「妥当な監督体制」の欠如があったことも指摘したが、是 正の取り組みが「積極的」だったとして、同社には制裁金を科さなかった。