米JPモルガンの収益見通しを引き下げ-ゴールドマンとメリルリンチ

米証券大手ゴールドマン・サックス・グル ープとメリルリンチは米銀3位のJPモルガン・チェースについて、ホームエ クイティ・ローンで評価損を計上する見通しだとして、同行の収益見通しを引 き下げた。

ゴールドマンのアナリスト、ウィリアム・タノナ氏らは28日付の顧客向け 文書で、JPモルガンの2008年の1株利益見通しを3.30ドルと、これまでの

3.44ドルから下方修正した。同行株の投資判断は「ニュートラル」とした。

メリルリンチのアナリスト、ガイ・モスコウスキー氏はJPモルガンの08 年1株利益見通しを4.07ドルから3.83ドルに引き下げた。同氏も投資判断を 「ニュートラル」に維持している。

JPモルガンのリテールバンキング(小口金融)部門のチャールズ・シャ ーフ最高経営責任者(CEO)は27日、融資引き受け方針の見直しや住宅市場 の低迷を受け、今年は同行のホームエクイティ・ローン引き受け件数が半分に なる可能性を明らかにしている。

同行のホームエクイティ・ローン残高は昨年末時点で948億ドル(約9兆 9900億円)。シャーフCEOは、住宅価格下落に伴い、ここ数年に実行されたロ ーンはそれ以前のものと比べてデフォルト(債務不履行)率が高く、損失の程 度を予想しにくいと説明した。

ゴールドマンのタノナ氏は文書で「経営陣の一部発言を考慮すると、08年 1-3月(第1四半期)はレバレッジドローン(高リスク・高利回りローン) と住宅ローン関連の評価損計上で荒っぽい四半期になるとわれわれは予想して いる」と指摘した。