存在増す「風」の力、日風力開発株が連日の上場来高値-原油高で視線

日本風力開発の株価が一時前日比2万200 円(4.9%)高の46万7000円と、2003年3月の東証マザーズ上場以来の最高値 を連日で更新した。ニューヨーク原油先物相場が時間外取引で史上最高値とな る1バレル=103.05ドルを付けるなど、原油高騰が続く中、石油資源に代替す るクリーンエネルギーとして、「風力発電」に市場の関心が一段と高まってい る。

日風力開発株のチャートを見ると、13日に発表された07年4-12月期累 計の業績で今期の増益見通しが確認されたことを受け、上昇スピードが一気に 加速。業績発表前日の12日を起点にこの日高値までの上昇率は56%に達し、同 期間のマザーズ指数の19%高を大きくアウトパフォームする。

いちよし経済研究所の佐藤伸憲シニアアナリストは、「株価は高い水準ま で上げてきたが、原油高で連想される銘柄として買われている。業績も好調」 と分析。佐藤氏は業績発表を受けた20日付の投資家向けレポートで、第3四半 期までを順調としながら、稼働率が高いと見られる冬場を迎え、会社側が予想 する経常利益は達成可能との見方を示した。

順風吹く業績、環境志向も追い風

第3四半期までの連結業績は、売上高が前年同期比4倍の89億9700万円、 純損益は前年同期の4億6900万円の赤字から1億9400万円の黒字に転換した。 売電事業が前年同期と比べて43.7%増、開発事業では風力発電機販売が増えた。 会社側では08年3月通期の計画値である売上高で105億円(前期比30%増)、 純利益で2.3倍6億円を据え置いている。

これに対していちよし経研では、発電機、売電事業の安定化などを評価し、 09年3月期の連結純利益見込みを従来の13億6000万円から14億2000万円に、 10年3月期を14億6000万円から15億7000万円にそれぞれ上積みした。

ダボス会議などで日本は、2020年までに世界のエネルギー効率を30%改 善する目標を提案。より一層環境問題への前向きな姿勢を見せる中、風力発電 業界のビジネスチャンスは従来以上に拡大するとの期待が市場参加者の中でも 広がってきている。

三菱UFJ証券の藤戸則弘投資情報部長は、「今後数年のテーマは環境関連 だ。CO2の排出権や削減問題など、世界は環境に対しては注力している」と 指摘。さらに環境テーマに沿った日風力開発株について、「中長期的にもトレ ンドは上昇する可能性がある」(同氏)との認識を示した。

出光やスパークスも大量保有

日風力開発株に関しては、需給面からも市場の注目を集めている側面がある。 07年11月30日までに出光興産が発行済み株式総数5.41%まで大量保有、スパ ークス・アセット・マネジメントが「重要提案行為」を行なう保有目的で、同

8.24%保有していることが大量保有報告書(5%ルール)で分かっている。

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