米FRB議長:景気減速とインフレ加速で政策運営が複雑に-議会証言

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB) 議長は28日、上院銀行住宅都市委員会の公聴会で証言し、連邦準備制度は、景 気減速と食品やエネルギー価格上昇に伴うインフレ加速という相反する課題に 直面していると指摘した。

バーナンキ議長は、半年ごとの証言で「われわれは景気減速と金融市場の 緊張、そして海外の国際商品相場に端を発したインフレ圧力を同時に抱えてい る」と指摘。商品相場の大幅な上昇は「インフレの緊張を生み出しており、連 邦準備制度の取り組みを複雑にしている」との見方を示した。

同議長はまた米経済について、連邦準備制度は成長力が強まり、食品とエ ネルギー価格の上昇が今後数カ月で止まって物価も落ち着くとみていると言明 した。

ノーザン・トラストの経済調査担当ディレクター、ポール・カスリエル氏 は「インフレが加速しドル安が進むなかでも連邦準備制度が利下げをしている のは、リセッション(景気後退)リスクを非常に強く懸念しているためだ」と 指摘。「やっかいな状況にある」と語った。

米商務省が28日発表した昨年10-12月期の国内総生産(GDP)の改定 値は、内需縮小が響き前期比年率0.6%成長にとどまった。輸出が増加したこと でマイナス成長は免れた。

バーナンキ議長は「われわれは米経済にとって可能な限り最良な結果につ ながる方法でこれらの異なるリスクのバランスを取るような政策運営をしなけ ればならない」と述べた。

議長はまた、「1970年代に見られたような状況からは程遠いと思う」と述べ、 米経済は成長停滞とインフレ加速が同時に起こる「スタグフレーション」に近 い状態にあるとの見方を否定した。

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