米スプリント:10-12月は赤字295億ドル-ネクステルの評価損で(3)

米携帯電話事業者3位のスプリント・ネ クステルが28日発表した2007年10-12月(第4四半期)決算は純損失が295 億ドルだった。2005年に買収したネクステル・コミュニケーションズの評価損 や、加入者による解約が響いた。

発表資料によると1株当たり純損失は10.36ドル。前年同期は2億6100 万ドル(1株当たり9セント)の黒字だった。売上高は5.7%減の98億5000 万ドルと、アナリスト予想を下回った。同社は資金繰りの悪化に備えて与信枠 から25億ドルを引き出した。

28日のニューヨーク株式市場でスプリントの株価終値は前日比86セント (9.61%)安の8.09ドル。年初から前日までの値下がり率は32%。一時は 13%安まで売り込まれる場面もあった。

同社に対しては通信状況やサービス内容に消費者から不満の声が出ており、 08年1-3月期には120万人が解約すると見込まれている。これは2007年通 年での解約人数に等しい。

昨年12月に就任したダン・ヘッセ最高経営責任者(CEO)は電話会議 に出席し、「業績を立て直すなかで2008年は厳しい一年になるだろう。業績 好転はしばらくないだろう」と語った。

ネクステル買収の評価損

スプリントは2005年に360億ドルで買収したネクステルおよび関連会社 の資産で297億ドルの評価損を計上した。

評価損など一部項目を除く10-12月期利益は1株当たり21セントと、ブ ルームバーグがまとめたアナリストの予想平均(同18セント)を上回った。

同社は11月償還の社債12億5000万ドルのほか、2009年5月に償還期限 を迎える4億ドル相当のコマーシャルペーパー(CP)と6億ドルの社債を抱 えており、こうしたリスクを緩和させるために与信枠から25億ドルを引き出 した。与信枠の残高は約5億ドルという。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は28日、スプ リント・ネクステルの格付けを投資不適格級に引き下げる方向で見直している ことを明らかにした。発表資料によるとS&Pはスプリントの格付け「BBB -」を格下げ方向で見直す「クレジット・ウォッチ・ネガティブ」に指定した。