日本株:輸出中心に反落スタート、円高進行に鉱工業生産下振れ重なる

朝方の東京株式相場は反落。米国の追加 利下げ観測などから、外国為替市場のドル・円相場が海外取引時間で3週間ぶ りの円高水準となっており、トヨタ自動車やキヤノン、コマツなど輸出関連株 中心に売りが先行している。原油価格の最高値更新によるコスト増懸念や市況 軟化から、海運株が大幅安。鉱工業生産が予想より下振れたことも相場全般の 重しとなり、東証業種別33指数では、その他金融を除く32業種が安い。

新光証券エクイティ情報部の三浦豊シニア・テクニカルアナリストは、 「円高と鉱工業生産悪化という悪材料が重なった。騰落レシオの過熱感が出て いたことで、調整に入りやすい状況」との見解を示した。

東証1部の騰落レシオ(25日平均)は、一般的に120%以上が相場は「過 熱気味」とされる。27日は、136%に達していた。

一方、取引開始前に発表された1月の鉱工業生産指数(速報)は前月比マ イナス2.0%となり、2カ月ぶりに低下した。ブルームバーグ調査は同マイナ ス0.8%だった。

午前9時17分時点の日経平均株価は前日比208円37銭(1.5%)安の1 万3822円93銭、TOPIXは20.93ポイント(1.5%)安の1343.59。東証1 部の売買高は概算で2億3534万株。値上がり銘柄数は243、値下がり銘柄数は 1298。

3週ぶりの1ドル=105円台

外国為替市場でドル安が進行している。27日のニューヨーク外国為替市場 ではドルが対ユーロで過去最安値を更新し、主要6通貨に対するドル指数は 1973年の指数算出開始以来の最低水準となった。バーナンキ米連邦準備制度理 事会(FRB)議長が景気てこ入れのため、追加利下げの用意があると示唆し たことが要因。また、1月の米製造業耐久財新規受注額は、前月比5.3%減少 した。

これらを受けて、ドル・円相場は3週間ぶりの1ドル=105円台まであり、 東京時間午前は106円台前半での動き。来期業績の不透明感から輸出関連には 売りが先行している。

ダイエーが売り先行、NTTドコは小幅高

個別に材料が出た銘柄では、衣料品販売の不振などから業績予想を引き下 げたダイエー、減損処理などから今期連結最終損益が一転して赤字見通しとな った東急ストアがともに売りが先行する展開。モルガン・スタンレー証券が目 標株価を引き下げた三井金属も軟調。

半面、一定の契約条件を満たす家族間の国内通話を24時間無料にするサ ービスを4月から始めると発表したNTTドコモは、一方でiモードは値上げ するなどの材料もあって小幅高。中期経営計画に対する期待が高まった日阪製 作所は急伸。