日空ビル株が急騰、空港の外資規制見送りの報道-外資流入期待(2)

羽田空港のターミナルビルを運営し、東証 1部上場の日本空港ビルデングの株価が買い気配で始まり、寄り付き後は156円 (8.6%)高の1964円まで上げ幅を拡大した。取引時間中としては約1カ月半ぶ りの高値水準。28日付の日本経済新聞朝刊で、政府が空港関連会社への外資規 制導入を今通常国会では見送る方針を固めたと伝えられた。これを受け、外資流 入による経営の効率化などを期待した買いが先行している。午前9時41分現在 は8.1%高の1955円で、東証1部の上昇率で6位。

みずほ投信投資顧問の岡本佳久執行役員・株式運用第2部長は、「政府によ る最終決定が下されるまでは安心できない」としながらも、日本で上場する唯一 の空港会社である日空ビルに対しては、「外資による株式の買い増しや、それに 伴う経営の効率化、株主還元の強化などが期待できる」と話した。

日経新聞によると、今回の方針は、町村信孝官房長官と冬柴鉄三国交相が 27日午後、首相官邸内で会談して確認した。対日投資を促す政府方針に反する という内外の批判に配慮し、ひとまず結論を先送るという。空港外資規制では国 交省は当初、外資による空港関連会社の株式保有比率を議決権ベースで3分の1 未満に抑える法改正案を今国会に提出する準備を進めていた。

日空ビル株をめぐっては昨年、空港関連施設に投資して収益を上げる豪投資 ファンドのマッコーリー・エアポートなどによる株の買い増しが判明。日空ビル 側は買収防衛策を発表し、20%以上の株式取得に制限をかけ、マッコーリーの保 有株比率は19.9%で止まっている。