三洋電株は1年ぶり水準を回復、新日石に太陽電池供給の報道(2)

経営再建中の三洋電機の株価が6営業日 続伸し、一時前日比14円(6.5%)高の231円まで上げ幅を拡大。昨年2月22 日以来、約1年ぶりの水準を回復し、電機株が軒並み安い中で異彩を放った。 28日付日本経済新聞朝刊が、新日本石油が家庭用太陽電池の販売に参入し、電 池は提携相手の三洋電から調達すると報じており、収益への好影響を期待する 動きが強まった。

出来高は7041万株と、午前の全市場でトップ。売買代金も160億円と第 6位に顔を出した。午前終値は同10円(4.6%)高の227円。

日経報道によると、新日石は2008年度にも国内50社程度の特約店を通じ、 発電容量3キロワット級(価格200万円程度)の太陽電池を売り出す。まず年 間200台程度の販売を目指すという。日経報道について、三洋電の広報担当者 の牧野久美子氏は「供給先に関しては、当社からコメントできない」と述べた。

クレディ・スイスの田端航也アナリストは日経報道に加え、「日本の太陽 電池市場が2010年には06年実績の3倍になるとの政府見通しが出ている」状 況下において、「三洋電の今期太陽電池販売見込み800億円のうち、半分は国 内向け」(同氏)であることなどで、中長期的な収益拡大への期待が誘われた と指摘している。

三洋電は90年代後半にトップクラスの太陽電池メーカーだったが、2000 年に同電池の出力不足問題が発覚し当時の社長が辞任するなどしたことで、一 時低迷した。その後の再建路線を経て、現在は環境やエネルギー面の先進メー カーという企業像の追求と携帯電話撤退などによる事業の選別を通じ、収益確 保を図る方針。太陽電池についても1月末の組織再編で注力姿勢を示している。

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