ユーロ圏:1月のマネーサプライM3、11.5%増-予想上回る伸び

欧州中央銀行(ECB)が27日発表した1月 のユーロ圏マネーサプライ(通貨供給量)統計によると、拡大M3(現金、要求払 い預金、定期貯蓄性預金、投資信託の一部)は季節調整済みで前年同月比11.5% 増と、市場予想を上回る伸び率となった。ECBによる利下げ余地を狭める結果と なった。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト38人を対象にまとめた調査の予想 中央値では、11.3%増と見込まれていた。昨年12月の実績は11.6%増(改定値) だった。

インフレ率が14年ぶりの高水準となるなか、ECBは、景気下支えのために 利下げした英米に追随する意向をほとんど示していない。米住宅不況で米国がリセ ッション(景気後退)入りする恐れがある一方、最新のデータは欧州の景気が拡大 し続けることを示唆している。

グローバル・インサイト(ロンドン)の欧州チーフエコノミスト、ハワード・ アーチャー氏は、マネーサプライの伸びが「引き続きECBの深刻な懸念材料とな るだろう」とした上で、「近い将来の利下げに対してECBがさらにちゅうちょす る公算が大きい」との見方を示した。

1月のM1(現金と短期預金)の伸び率は4.4%と、昨年12月の4.1%から加 速。一方、民間部門の融資は前年同月比11.1%増と、前月の11.2%増を下回る伸 びにとどまった。