米メリル:ミンディッチ、ディマイオ両氏のファンドから出資受ける

米証券大手メリルリンチが、ニューヨーク を拠点とする2本のヘッジファンドから出資を受けたことが、27日までに明ら かになった。2本のヘッジファンドは、メリルが住宅ローン関連証券に絡み過去 最大損失を計上した後、資本増強のために発行した株式の一部を取得した。メリ ルが26日に米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で明らかになった。

同資料によれば21日現在、エリック・ミンディッチ氏率いるイートン・パ ーク・キャピタル・マネジメントがメリルの普通株886万株、ジャック・ディマ イオ氏のディマイオ・アフマド・キャピタルが104万株をそれぞれ保有。両ファ ンドは「第三者割当増資に関連して」株式を取得したという。

メリルは、昨年12月と今年1月に2回の私募形式の増資を実施し、計128 億ドル(約1兆3600億円)を調達した。2007年10-12月期(第4四半期)決 算は、過去最大の98億ドルの純損失を計上した。メリルによればほかに、シン ガポール政府系投資会社のテマセク・ホールディングスやクウェート投資庁、韓 国投資公社などが増資に応じた。

ミンディッチ氏とディマイオ氏はともに、ヘッジファンドを立ち上げる前 は投資銀行で働いていた。ミンディッチ氏はゴールドマン・サックス・グルー プ株式部門の共同責任者を務めていたが、04年7月に退社し、イートン・パー クを設立。同氏はゴールドマン時代、昨年12月にメリルの最高経営責任者(C EO)に就任したジョン・セイン氏とともに働いた経歴を持つ。

ディマイオ氏はクレディ・スイス・ファースト・ボストン(現クレディ・ス イス・グループ)の社債部門責任者を務めた後、05年に同社から分離したダイ バーシファイド・クレジッツ・ファンドを運営。メリルは06年10月にディマ イオ・アフマド・キャピタルの少数株を取得した。

またメリルの提出書類によれば、香港の資産家、李嘉誠氏が設立したカナ ダの基金と関連会社2社がメリル株を計250万株取得した。

ディマイオ氏と、メリルの広報担当、ジェシカ・オッペンハイム氏、イート ン・パークの広報担当、アン・テイラー・リード氏はいずれもこの件に関するコ メントを控えた。