米国債:2年債上昇、ファニーの住宅価格下落予想で買い(2)

米国債相場は2年債が上昇。米住宅金融の ファニーメイ(米連邦住宅抵当金庫)が住宅価格は来年にかけて引き続き下落 するとの見方を示したことから買いを誘った。

ファニーメイの見通しが米株式相場の下落につながり、比較的安全とされる 米国債への需要が高まった。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長 は半年ごとの下院金融委員会での証言で、「成長を支援するほか、下振れリス クに対する十分な保険を提供するのに必要な時宜にかなう行動をとる」と発言 した。

イートン・バンス・マネジメントで運用に携わるスチュアート・テーラー氏 は、「米国債は投資先としてなお不安も残るが、それでもまだ優れた隠れ場所 である。米国債の投資判断はオーバーウエートとみている」と語った。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後3時8分 現在、2年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント) 低下して1.98%。2年債(表面利率2.125%、2010年1月償還)価格は2/32上 昇して、100 9/32。

OFHEOの決定

米国債は一時、米連邦住宅公社監督局(OFHEO)がファニーメイとフレ ディマック(連邦住宅貸付抵当公社)に設けていた投資制限を解除すると発表 したことが嫌気され、下げる場面もあった。

OFHEOはファニーメイとフレディマックの住宅ローンポートフォリオの 上限を1兆5000億ドル(約160兆円)と定めた投資制限を解除することを明ら かにした。OFHEOの発表によると、同制限は3月1日に解除される。投資 制限は両社による113億ドルに上る会計ミスの公表を受けて2006年に設けられ たもの。

午前に発表されたファニーメイの2007年10-12月(第4四半期)決算は損 益が35億5000万ドルの赤字となった。これを受けて市場では住宅部門がさら に悪化するとの懸念が強まった。

米商務省が発表した1月の米新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、年率) は58万8000戸と前月比2.8%減少した。これは1995年2月以来の最低水準。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト69人の予想平均は0.7%減 だった。

バーナンキ議長証言

バーナンキ議長は証言の中で、景気の「下振れ」リスクという表現に4回言 及。1月29-30日の前回FOMC会合以降、経済指標は「ぜい弱な」成長を 示唆していると指摘した。

金利先物市場の動向によると、4月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合 までにフェデラルファンド(FF)金利誘導目標が現行の3%から2.25%まで 引き下げられる確率は87%となっている。1カ月前はゼロだった。3月18日 のFOMC会合でFF金利が0.5ポイント引き下げられる確率は90%となって いる。

10年債と同じ年限のインフレ連動債(TIPS)の利回り格差は前日に続き 拡大し、最大2.56ポイントとなった。10年債とTIPSの利回り格差は今後 10年間のインフレ期待値を示す。

米財務省が27日に実施した2年債入札(発行額260億ドル)の結果によると、 最高落札利回りは2.045%と、入札直前の市場予想の2.025%を上回った。外国 中央銀行を含む間接応札が落札全体に占める割合は19.7%で、ブルームバーグ が同データの集計を開始した2003年5月以来で2番目に低い水準。前月実施 時の同水準は19.3%で集計開始以来の最低だった。28日には5年債(160億ド ル)の入札が実施される。

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