日本株(終了)日経平均は14000円回復、1カ月半ぶり-輸出中心買い

受け渡しベースで、実質的に3月相場入 りした東京株式相場は反発。日経平均株価は終値ベースで、1月11日以来の 1万4000円台回復となった。26日に米国で発表された一部米企業の収益が底 堅かったことから、米景気に対する過度の不安が後退。ソニーやトヨタ自動車 など輸出関連株中心に買われ、みずほフィナンシャルグループやT&Dホール ディングスといった金融株の一角も高い。

日経平均株価の終値は前日比206円58銭(1.5%)高の1万4031円30銭、 TOPIXは同17.05ポイント(1.3%)高の1364.52。東証1部の売買高は 概算で20億8287万株、売買代金は2兆2974億円。値上がり銘柄数は1381、 値下がりは252。東証業種別指数は30業種が上昇、海運や卸売業など3業種 が下落した。

損保ジャパン・アセットマネジメントの木谷徹シニア・インベストメン ト・マネージャーは、「前日の米国では経済統計の悪化が相次いだが、米株市 場での反応が限定的だったことをポジティブに捉えている」と話した。同氏よ ると、目先最も警戒していた米金融保証会社(モノライン)を巡る諸問題につ いて、「流動的だった大手モノラインの格付けが週初に維持されたことで安心 感が高まっており、好材料には素直に買い戻し姿勢で反応する投資家が増えつ つある」という。

米株続伸、日経平均は1万4100円回復後伸び悩む

26日の米株式市場では、ダウ工業株30種平均が前日比114.70ドル (0.9%)高の12684.92ドルと3日続伸。米百貨店2位のメーシーズと家電販 売大手ラジオシャックが買われた。2007年11月-08年1月(第4四半期)決 算はコスト削減が利益増につながり、消費者信頼感指数が予想以上に落ち込ん だ悪影響を打ち消した。自社株買い計画を発表したIBMは4カ月ぶり高値。

同日の米国で発表された消費と物価と住宅関連のマクロ統計がいずれも悪 かったものの、株式市場では企業業績などミクロの好材料の方を評価した格好 となった。投資家の間からは「悪材料を相当程度織り込み済みで、過度の弱気 心理は後退している」(三菱UFJ投信の宮崎高志運用戦略部長)との声が聞 かれた。こうした外部環境の追い風を背景に、この日の日本株は買いが先行。 日経平均は取引開始早々に1万4000円台を回復した。立花証券の平野憲一執 行役員は、「昨年後半から優勢だった売り方が足元で動揺している」と話した。

午後早々に日経平均は一段高となり、午後1時過ぎにこの日の高値となる 280円(2%)高の1万4105円を付けた。中国をはじめアジア地域の株価が 総じて上昇していたほか、昼の東証立会外での現物株バスケット取引(200億 円弱)が買い決め優勢だったとの声が聞かれたことも後押しした。もっとも、 「売り方の買い戻しが主体の相場のため、上値では戻り待ちの売りに押され」 (立花証の平野氏)、取引終了にかけては伸び悩んだ。

水産・農林は上昇率1位、食パンが高い

個別では、08年3月期の連結純利益見込みを上方修正した丸井グループ、 自社株を取得すると発表したバンテック・グループ・ホールディングスがとも に一時ストップ高(値幅制限の上限)まで急伸。転換社債(CB)の発行と自 社株買いを同時に発表したヤマダ電機は5連騰。また、マルハニチロホールデ ィングスが11%高となり、33ある東証業種別指数の中で水産・農林業は値上 がり率トップ。海外で原油先物相場が過去最高値を更新したことを受け、国際 石油開発帝石ホールディングスや昭和シェル石油など資源関連株の一角も高い。

製品値上げの環境が整ったなどとして、みずほ証券やゴールドマン・サッ クス証券が投資判断を引き上げた山崎製パンが急伸。第一屋製パンなど同業の 食パンメーカー株にも買いが波及した。また、キッコーマンが株式交換で完全 子会社化すると発表した紀文フードケミファがストップ高比例配分、米投資フ ァンドによる買収提案に反対すると発表したサッポロホールディングスが急反 発するなど、食品株の上げも目立つ。

SFCGがストップ安配分、光通信やアビリットも急落

半面、東証1部全銘柄の約8割が上昇する中、最大400億円の海外円建て CBを発行すると発表したSFCGはストップ安(値幅制限の下限)比例配分 で、東証1部の値下がり率トップ。保険事業の下振れで07年4-12月期が連 結営業減益となった光通信、07年12月期の決算発表を再延期すると同時に、 業績予想を減額したアビリットも急落した。07年3月期連結決算を黒字から 赤字に訂正した問題で、決算発表前の昨年4月時点で業績悪化の事実を同社が 認識していたことが分かったと、27日付の朝日新聞朝刊が報じたIHIは大 幅反落。会社側は午前10時過ぎに、報道内容を否定するリリースを発表した。

アナリストによる投資判断引き下げで売られる銘柄も目立った。みずほ証 券が「2(買い)」から「3(ホールド)」に下げた角川グループホールディ ングス、UBS証券が「買い」から「中立」に下げたエフピコ、野村証券が 「中立」から「ウエート下げ」に下げた日清オイリオグループがそろって安い。

新興3指数は上昇

国内新興3市場の主要指数はそろって上昇。日経平均が節目の1万4000 円を回復したことで市場心理が上向き、時価総額上位の主力株を中心に買われ た。ジャスダック指数の終値は前日比0.47ポイント(0.7%)高の66.13と反 発、東証マザーズ指数が10.45ポイント(1.5%)高の690.27と反発、大証ヘ ラクレス指数は5.36ポイント(0.5%)高の1051.01と3日続伸。

個別では、コスモ証券が5段階評価の最上位で新規に投資判断を始めたプ ロデュースが急反発。楽天、テレウェイヴ、ngi group、デジタルア ーツも高い。半面、三菱UFJ証券が投資判断を引き下げたエリアリンクが急 落。インテリジェンス、ニューディール、エン・ジャパンも売られた。上場2 日目の大西電気は大幅安。

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