コマツ:来期は2けた増収を視野に-中国や東欧などで需要が好調(2)

建設機械で世界第2位のコマツでは、来期 (2008年度)の連結売上高について今期(07年度)見込み比で2けた増を視野 に入れている。中国や東欧などで需要が好調なため。野路國夫社長が22日、ブ ルームバーグ・ニュースのインタビューで明らかにした。

来期については、すでに受注済みの第1四半期(4-6月期)の状況をみる と、米国を除き、ドイツ、東欧、中国などが堅調だ。コマツでは、この環境が激 変しない限り、来期の売上高は2けたの増収を達成できるとみている。

また、今期については連結売上高で前期比17%増の2兆2100億円を予想し ているが、第4四半期には船積みの遅れによる売り上げ計上の遅れも懸念してい た。実際に1月には影響があったが、3月は一緒に船積みする自動車メーカーが 配船強化を要求しているため、配船能力が拡大すれば建機の船積みにも余裕がで きることが期待される。このため「船積みさえ順調にいけば、100億円ほどの売 上高の上積みもある」(野路社長)という。

コマツは中期経営計画で建機の世界市場が7-8%拡大すると予想していた が、実際には12-13%の伸びが続いている。このため、中計でガイドラインと して掲げている売上高2兆4000億円などの数値目標について、野路社長は「1 年前倒しで達成できる」と強調する。原材料となる鋼材価格の値上げ圧力もある が、その場合には製品価格への転嫁で対応する。

中国では新工場建設を準備

特に中国では需要の急拡大に対応し、生産拠点の小松山推建機公司(山東 省)の近隣に新工場の建設を計画している。用地はすでに取得した。小松山推で は中・小型油圧ショベルなどを生産しているが、工場内のレイアウト変更で生産 能力を拡大し、年産8000台から1万3000台規模へと引き上げた。

今期の生産量は9000-1万台程度。来期は現在の能力で対応可能だが、09 年度については「1万4000台までいくとみており、もう無理だと思っている」 (野路社長)ため、能力増強へ向けて新工場建設の準備を進めている。

コマツの中国拠点増強については、09年度までに建設機械工場2カ所、鋳 物部品工場1カ所を建設すると、昨年11月29日付の日刊工業新聞が報じている。 コマツは中国で油圧ショベルの生産能力を年間1万6000台以上に引き上げる方 針という。

キャタピラーを歓迎

また、野路社長は米キャタピラーが日本で存在感を増すことについて歓迎す ると語った。キャタピラーは現在、三菱重工業と折半出資している日本法人、新 キャタピラー三菱の出資比率をめぐり、3分の2程度に引き上げる方向で協議を 進めているが、昨年2月からの交渉が長期化している。

野路社長は、キャタピラーの新キャタピラー三菱に対する支配力が強まれば、 過当競争となっている国内油圧ショベル市場で価格秩序が海外並みに是正される と期待する。国内市場の油圧ショベル価格は世界で最低水準となっている。

コマツの株価終値は前日比20円(0.7%)高の2875円。

--共同取材:菅磨澄 Editor:Hideki Asai、Tetsuki Murotani、Shintaro Inkyo

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