日経平均は14000円挟む動き、過度の不安後退で輸出や不動産に買い

午前中ごろ過ぎの東京株式市場では、日 経平均株価が1万4000円を挟む展開。26日に米国で発表された一部米企業の 収益が底堅かったことから、米景気に対する過度の不安が後退している。トヨ タ自動車やTDKなど輸出関連株が買われているほか、みずほフィナンシャル グループや損保ジャパンといった金融株の一角、三井不動産などの不動産株も 高い。

午前10時25分時点の日経平均株価は前日比145円18銭(1.1%)高の1 万3969円90銭、TOPIXは同11.39ポイント(0.9%)高の1358.86。東証 業種別指数は28業種が上昇、5業種が下落。

立花証券の平野憲一執行役員は、「日米ともに悪材料が出ても下げにくく なってきており、昨年後半から優勢だった売り方が足元で動揺している」と指 摘。その上で、東証1部の売買代金が活況の目安とされる3兆円を下回る日が 続くなど市場エネルギーが低迷する現状からすると、「売り方の買い戻しが主 体の相場」との認識を示した。平野氏によれば、「新規資金の流入により商い の水準がもっと膨らまないと、上値では戻り待ちの売りに押されてしまう」と いう。

日電工が急伸、SFCGはストップ安気配

個別では、国際市況の上昇を受け2008年12月期の連結純利益が前期比 33%増に達する見通しを示した日本電工、固定資産の譲渡による特別利益を計 上し08年3月期の連結純利益見込みを上方修正した丸井グループがともに急 伸。米投資ファンドのスティール・パートナーズによる買収提案に反対すると 発表したサッポロホールディングスは反発、中期経営計画で2012年度の連結 経常利益が初年度(08年度)と比べ3.1倍まで拡大する見通しとした奥村組は 急反発。ユーロ市場で転換社債(CB)を最大で1500億円発行する一方、700 億円の自社株買いを発表したヤマダ電機は5日続伸。

半面、最大400億円の海外円建てCBを発行すると発表したSFCGがス トップ安(値幅制限の下限)売り気配。産業機器や家庭用ミシンの販売不振な どに伴い08年3月期の業績予想を下方修正したJUKIが小安い。

07年3月期連結決算を黒字から赤字に訂正した問題で、決算発表前の昨年 4月時点で業績悪化の事実を同社が認識していたことが、内部文書などから明 らかになったと、27日付の朝日新聞朝刊が報じたIHIは急反落。会社側は午 前10時過ぎに、報道内容を否定するリリースを発表している。