米ブラックストーン、LBO融資をヘッジファンドや投信から調達も

世界最大のプライベートエクイティ(未公 開株、PE)ファンドを運営する米ブラックストーンは、レバレッジド・バイ アウト(LBO、買収先の資産を担保にした資金借り入れによる買収)の資金 調達でウォール街の大手金融機関に頼らず、直接融資元を開拓する計画だ。ハ ミルトン・ジェームズ社長が26日に明らかにした。

ジェームズ社長はドイツのミュンヘンで開かれた会議でのパネル討論後、 ブラックストーンが企業買収資金の提供について、ヘッジファンドや投資信託 と接触していると指摘。同業他社もブラックストーンに続く可能性があると付 け加えた。

PE各社のこうした動きは、JPモルガン・チェースなどウォール街の金 融機関の手数料収入減少を招く恐れがある。調査会社フリーマンやトムソン・ ファイナンシャルによれば、JPモルガンは昨年、LBO融資のアレンジで4 億1200万ドル(約442億円)を得ており、この額は買収助言業務の手数料収 入の2倍余りに上る。

大手投資銀行各社は、2300億ドルにも上る融資未実行分を削減しようとし ている。PE投資会社アルケミー・パートナーズの創業者、ジョン・モールト ン氏は同じ会議で「投資銀行はしばらく戻ってこないだろう」と述べた。

26日のニューヨーク証券取引所で、ブラックストーン株は前日比6.6%高 の17ドルで取引を終了。取引中には一時、11%高となっていた。年初からは 23%下げている。S&P500種株価指数は5.9%安。