日電工株が急騰、合金鉄値上げ浸透で3割増益計画-上ぶれ期待も(2

合金鉄で首位の日本電工の株価が急騰。一 時、前日比95円(11%)高の939円まで上昇した。国際市況の上昇を受けて主 力製品のマンガン系合金鉄の値上げが進み、今期(2008年12月期)の連結純利 益が前期比3割増となる見通しを26日に示した。鉄鋼メーカーの需要は旺盛で 国際市況は上昇基調を継続するとみられており、同社の業績も拡大を続けると の見方が強まった。

今期の連結純利益は前期比33%増の78億円と、2期連続で過去最高益を更 新する計画。前期(07年12月期)は前の期比5.6倍と大幅な伸びを記録した。 会社側によると、主力製品のマンガン系合金鉄、クロム系合金鉄は、中国やイ ンドなどの需要増加を背景に国際市況が上昇しており、販売価格の値上げが浸 透する見込み。鉄鋼メーカーの需要が旺盛で主力原料のマンガンの販売量も伸 びるほか、新素材事業や化学品事業も拡大を見込む。

東海東京調査センターの高野芳行アナリストは、前期下期と今期上期の利 益を比べるとほぼ横ばいであることを指摘。「フェロマンガンの価格は今年に 入ってから上昇しており、そのメリットが出てもおかしくない」と語り、会社 側の業績計画に対して上ぶれを期待している。

また三菱UFJ証券の溝上泰吏シニアアナリストは27日付の投資家向けリ ポートで、高炭素フェロマンガン市況はトン当たり2200ドルを突破したが、「会 社側の製品価格の前提は同1600トン程度と思われる」と述べ、会社側の業績予 想は保守的との考えを示している。同証券は投資判断「1(強いアウトパフォ ーム)」を継続。目標株価は前日終値と比べ2.6倍に当たる2200円と算出して いる。

ブルームバーグ・データによると、登録されたアナリスト4人の今期連結 純利益予想は84億5000万円と会社予想の78億円を8.3%上回っている。