インボイス株が反落、子会社ダイナシティの不動産事業不振-業績減額

インボイスの株価が反落。マンション分譲 を手掛ける子会社ダイナシティの販売不振により、2008年3月通期の業績予想 を下方修正すると25日に発表した。消費者のマンション購買意欲が低下するな か、早期の事業立て直しは難しいとの見方が広がった。

インボイスの株価は午前9時50分現在、前日比90円(3.6%)安の2410円。 一方、ダイナシティは同500円安の3060円とストップ安(制限値幅いっぱいの 下落)売り気配となっている。

業績予想修正の主因はダイナシティ。不動産分譲物件の中心は需要が高い 1人暮らし向けのコンパクトマンション。「値崩れしにくいうえ、投資のニー ズもある」(インボイス・小築由美IR室長)と見込んでいた。しかし、景気 の先行き不安や、土地の価格上昇によるマンションの販売価格の高騰で消費者 の購買意欲が減退。一部物件で販売時期を08年4月以降にずらすことで、収益 が見込みよりも減少することとなった。不動産ソリューション事業の不振も業 績悪化要因となった。

一方、通信事業を手掛ける日本テレコムインボイスは、ソフトバンク系の 割安固定電話「おとくライン」が安定的に契約数を伸ばしたことで業績は順調 に推移した。

新しい08年3月期連結純利益予想は32億円で、従来予想を33%減額した。 前期は53億円の赤字だった。

グループ再編は評価

インボイスは不動産業界を取り巻く環境が厳しいと判断。グループ全体の 企業価値向上に向けて、業績好調な日本テレコムインボイスが行なう通信事業 に経営資源を集中させる一方、ダイナシティは主力事業のコンパクトマンショ ンに特化し、不動産市況の影響を受けやすい不動産ソリューション事業から撤 退することにした。

リテラ・クレア証券の井原翼理事・情報部長は、「マンション販売全体が 落ち込んでいるため、ダイナシティの業績悪化は仕方がないこと」と述べた。 ただ、コンパクトマンションに特化することで「経営がすっきりしてくる」こ とは評価している。日本テレコムインボイスの業績が拡大傾向にあることから、 「株価下落は限定的になるだろう」(井原氏)とみていた。

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