日本株は輸出中心反発へ、米企業収益の底堅さ好感-資源も上昇(2)

東京株式相場は反発する見通し。26日の 米国で一部小売り大手企業が増益決算を発表しており、景気減速にもかかわら ず、米企業収益が底堅く推移するとの見方が投資家の安心感につながりそう。 米国への輸出依存度が高い自動車や電機など、輸出関連株を中心に上昇すると みられる。また、海外商品市況で原油先物相場が過去最高値を更新したほか、 金や銅なども上昇しており、評価益や販売単価にプラスに働く石油や総合商社 などの資源関連株も買われる見込み。

日興コーディアル証券エクイティ部の西広市部長は、「米株高を受けて高 く始まるとみられるが、日経平均株価で1万4000円台に突入すると、戻り売 り圧力が強まるだろう」との見方を示した。きょうの日経平均の想定レンジに ついては、1万3900円-1万4150円とする。

米シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物3月物の26日清算値は1万 4050円で、同日の大阪証券取引所の終値(1万3920円)に比べて130円高だ った。26日の日経平均株価は1万3824円72銭で取引を終えていた。

米株は続伸、マクロ悪化をミクロが補う

26日の米株式相場は3日続伸。ダウ工業株30種平均が前日比114.70ドル (0.9%)高の12684.92ドル。ナスダック総合指数は17.51ポイント (0.8%)上昇し、2344.99で終えた。IBMが150億ドルの自社株買い計画を 発表し、買いを誘った。一部小売り大手の増益決算と商品相場の上昇は景気減 速にもかかわらず、企業収益が底堅く推移するとの見方を強めさせた。

IBM株は4カ月ぶり高値で、ハイテク株全体の上昇につながった。米百 貨店2位のメーシーズと家電販売大手ラジオシャックも高い。2007年11月- 08年1月(第4四半期)決算はコスト削減が利益増につながり、消費者信頼感 指数が予想以上に落ち込んだ悪影響を打ち消した。コノコフィリップスとエク ソンモービルがけん引役となり、S&P500種株価指数のエネルギー株指数は 7週間ぶりの高水準。ドルが対ユーロで最安値を更新し、原油相場が1バレル =100ドルを上回ったことが買いを誘った。

この日の米国では、複数のマクロ経済指標が発表された。コンファレン ス・ボードが発表した2月の米消費者信頼感指数は75.0に低下。ここ5年間 で最低水準に落ち込んだ。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央 値82.0も下回った。また、米労働省が発表した1月の生産者物価指数(PP I)全完成品は前月比1%上昇し、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコ ノミスト予想中央値は0.4%上昇を上回った。燃料や食品、薬品コストが上昇 し、経済成長が鈍化する中でもインフレが加速する可能性が示唆された。

日興コーデの西氏は、「マクロ経済指標が厳しい内容だったにもかかわら ず、ミクロ面での好材料を評価して米株が上昇して終えたことは、市場心理に プラスに働く」としていた。

原油は最高値、ドル下落でインフレヘッジ

26日の原油先物相場は続伸。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で取 引される原油先物4月限は前日比1.65ドル(1.7%)高の1バレル=100.88ド ルで終えた。再びバレル当たり100ドルを上回り、最高値を更新。ドルが対ユ ーロで下げたことから、一部トレーダーがインフレヘッジ策として商品に買い を入れた。また、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金 先物4月限は前日比8.40ドル(0.9%)高の1オンス=948.90ドルで終えた。

大ガスや日電工に買い、JUKIや光通信は下落公算

個別では、発行済み自社株式の3.5%を消却すると発表した大阪ガス、国 際市況の上昇を受け2008年12月期の連結純利益が前期比33%増に達する見通 しを示した日本電工、中期経営計画で2012年度の連結経常利益が初年度(08 年度)と比べ3.1倍まで拡大する見通しとした奥村組、固定資産の譲渡による 特別利益を計上し08年3月期の連結純利益見込みを上方修正した丸井グルー プなどが買われそうだ。

半面、産業機器や家庭用ミシンの販売不振などに伴い08年3月期の業績 予想を下方修正したJUKI、保険事業が想定を下回り07年4-12月期の連 結営業利益が前年同期比2%減となった光通信が売られる公算。

ヤマダ電、サッポロHに注目

このほか、ユーロ市場で転換社債(CB)を最大で1500億円発行する一 方、700億円の自社株買いを発表したヤマダ電機、米投資ファンドのスティー ル・パートナーズによる買収提案に反対すると発表したサッポロホールディン グスの株価動向も注目される。

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