MBIA格付け「Aaa」で維持、見通し「ネガティブ」-ムーディーズ

米格付け会社のムーディーズ・インベスター ズ・サービスは26日、モノライン(金融保証会社)大手、米MBIAの保険財 務格付けを「Aaa」で据え置いた。MBIAが即時に格下げされる恐れはなく なった。MBIAが保証する債務6730億ドル(約72兆2200億円)の格付けに 対する不透明感が除去された格好だ。

ムーディーズは5週間に及んだMBIA格付け見直し作業を終了。資本増強 計画と事業再編計画を受け、サブプライム(信用力の低い借り手向け)問題に端 を発した信用市場の損失を乗り切る能力が示されたと評価した。将来的な格付け の方向性に関する意見としての格付け見通しは「ネガティブ(弱含み)」とした。

スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も25日、MBIAの格付けを 据え置き、アウトルックを「ネガティブ」とした。

オッペンハイマーのアナリストによると、MBIA格下げの場合は同社保証 の債券も格下げされ、地方債の売り浴びせにつながり、銀行は保有する資産担保 証券に関して最大700億ドルの評価損を計上する恐れがある

アレジアント・アセット・マネジメント(クリーブランド)の債券担当最高 投資責任者(CIO)、アンドルー・ハーディング氏はブルームバーグ・テレビ ジョンとのインタビューで、「この数カ月見られたパニックの要因が取り除かれ るのは明るい材料だ」と述べた。

MBIAの格付けについては、フィッチ・レーティングスが現在も見直し中。

MBIAのジョゼフ・ブラウン最高経営責任者(CEO)は米金融経済専門 局CNBCのインタビューに応じ、四半期配当を無配にするなど一連の措置によ って、MBIAの必要資本は約20億ドル縮小したと語った。

またブラウンCEOは、MBIAが債務担保証券(CDO)事業で「多額 の」損失を被ることはないだろうと述べた上で、同社の時価総額が向こう5年 間で現在の30億ドルからおよそ100億ドルへと増加する見通しを示した。

ブラウンCEOはさらに、MBIAは資本調達のためこれ以上株式を売却 することは計画していないと述べた。ただ、他の資本調達策はあり得るとした。

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