米国株:3日続伸、IBMの自社株買いや小売り企業の決算を好感

米株式相場は3日続伸。IBMが150億 ドルの自社株買い計画を発表し、買いを誘った。一部小売り大手の増益決算と 商品相場の上昇は、景気減速にもかかわらず企業収益が底堅く推移するとの見 方を強めた。

IBM株は4カ月ぶり高値。ハイテク株全体の上昇につながった。米百貨 店2位のメーシーズと家電販売大手ラジオシャックも高い。2007年11月- 08年1月(第4四半期)決算はコスト削減が利益増につながり、消費者信頼感 指数が予想以上に落ち込んだ悪影響を打ち消した。コノコフィリップスとエク ソンモービルがけん引役となり、S&P500種株価指数のエネルギー株指数は 7週間ぶりの高水準。ドルが対ユーロで最安値を更新し、原油相場が1バレル =100ドルを上回ったことが買いを誘った。

S&P500種株価指数は前日比9.49ポイント(0.7%)上げて

1381.29で終えた。3日間の上昇率としては年初来で最大。ダウ工業株30種 平均は114.70ドル(0.9%)高の12684.92ドル。ナスダック総合指数は

17.51ポイント(0.8%)上昇し2344.99。ニューヨーク証券取引所(NY SE)の騰落比率は5対2。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのポートフォリオ・ストラテジー担当デ ィレクター、ブライアン・ラウシャー氏は「IBMのニュースはハイテク関連 の設備投資が大きくは減速していないことを示唆している。IBMが株価に割 安感があると判断し、自社株買いを実施できるだけのキャッシュフロー獲得に 自信があることがうかがえる」と述べた。

米労働省が発表した1月の生産者物価指数(PPI)全完成品が前月比 1%上昇し、米民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した2月の米消 費者信頼感指数が過去5年間の最低水準に落ち込んだため、売りが先行した。

IBM上昇

IBM株は3.9%高。今回の自社株買い計画は従来の4億ドルの買い戻し 計画への追加措置。1株当たり利益が押し上げられるため、同社は08年の収 益見通しを上方修正した。IBMは07年に自社株買い費用として188億ドル を費やし、今年も最大120億ドルを拠出すると予想している。

マイクロソフトやインテルも高い。

スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の株式アナリスト、ハワー ド・シルバーブラット氏によると、IBMは07年4―6月(第2四半期)に 157億ドルの自社株を購入。四半期での自社株買いの規模としては、最高記録 を保持している。過去3年では343億ドルと、第3位になっている。

自社株買いの低迷

07年は自社株買い(発表ベース)が全体で8589億ドルと過去最高を記 録し、S&P500種株価指数やダウ平均が10月に最高値を更新するのに一役 買った。ただ、住宅不況を背景にS&P500種構成企業の業績が01年以来の 大幅な減益となり、自社株買いのペースが鈍化。ビリニ・アソシエーツによる と、年初から今月22日までに発表された自社株買いは697億ドルと、前年同 期を44%下回っている。

メーシーズは7.1%上昇。利益がアナリスト予想を2.6%上回った。旧メ イ・デパートメント・ストアーズとの統合費用が減少したことが貢献した。

ラジオシャックは22%高となった。コストを削減し、不採算店舗を閉鎖し たことが寄与し、利益がアナリスト予想を上回った。

決算

ディスカウントチェーン2位のターゲットと高級百貨店チェーン、ノード ストロムもアナリスト予想を上回る決算を発表し、株価は上昇した。

ブルームバーグがまとめたデータによると、S&P500種構成企業のうち 455社が07年第4四半期を発表、前年同期比で平均17%の減益となっている。 金融企業を除くと17%の増益。

チェマング・キャナル・トラスト(ニューヨーク州エルマイラ)のシニア 投資責任者、トム・ワース氏は「全般的にみて、収益は非常に良好だ」と指摘 した。

インターネット検索大手のグーグルは安い。オンライン広告のクリック数 が伸び悩んでいるとの調査会社コムスコアのデータを受け、UBSが収益見通 しを下方修正したことが嫌気された。

事務用品小売り世界2位の米オフィス・デポも下落。26日発表した2007 年10-12月(第4四半期)決算は純利益が85%減少し、1880万ドル(1株 当たり7セント)となった。北米の中小企業や個人の支出抑制が響いた。

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