米公定歩合:緊急利下げ前に意見分裂、4行は据え置き要請-議事録

米連邦準備制度理事会(FRB)が26日 に公表した公定歩合議事録で、1月21日に開催された緊急連邦公開市場委員会 (FOMC)を前に、米連邦準備銀行(地区連銀)12行の間で公定歩合引き下 げの是非、さらには引き下げ幅をめぐって意見がまちまちだったことが明らか になった。

FOMCは1月21日の緊急会合で20年ぶりの大幅となる0.75ポイントの 利下げを決定、翌日発表した。緊急会合に先立ち、地区連銀4行が公定歩合の

0.5ポイント引き下げ、2行が0.25ポイント引き下げをそれぞれ申請。4行は 据え置きの決定をFRBに通知していた。

FRBはこれまで、シカゴ連銀とミネアポリス連銀から0.75ポイントの公 定歩合引き下げ要請があったことを明らかにしていたが、残る10行の要請につ いてはこの日初めて明らかにした。

議事録は0.75ポイントの公定歩合引き下げ要請について、「最近幾分か上 昇を見せたインフレは懸念材料ではあるものの、実体経済の先行きに対するリ スクの方が大きいとの判断に至った」と説明。「現在の経済状況は公定歩合の 大幅引き下げを正当化するとの見解で合意した」と記述した。

一方、0.25ポイントの公定歩合引き下げを要請したリッチモンド連銀とダ ラス連銀は、「インフレと実体経済の活動の先行きに対する著しい不透明感」 を理由とした。

アトランタとセントルイス、カンザスシティー、サンフランシスコの4行 は、「経済成長とインフレの先行きに対するリスクが強まっているとの懸念に はおおむね同意する」とした上で、「さらなるデータを見てから検討するのが 望ましい」との認識を示した。

FOMC定例会合

1月22日実施の緊急利下げを踏まえ、1月29-30日に開催されたFOM C定例会合を前に、地区連銀9行が公定歩合を0.5ポイント引き下げて3.5% に設定するよう要請。リッチモンドとダラスの2行は据え置きを申請した。一 方、ミネアポリス連銀は1月17日以降公定歩合を決定する理事会を開かなかっ た。

議事録は、「短期的に金融政策をより緩和的な姿勢に傾けることで、経済 活動の長期的な減速に対する保険を加えられるとの見方で一致した」としつつ、 「しかしながら、インフレの上振れリスクが続いていることを鑑み、こうした 緩和的姿勢の期間については慎重に検討するのが望ましいとの指摘が一部から あった」とした。