大西電の初値は公開価格比21%高、5銘柄ぶり上昇-終値一段高(3)

電子関連部材を扱う大西電気が26日、ジャ スダック市場に新規株式公開(IPO)した。初値は1211円と、公開価格 (1000円)を21%上回った。ヒット商品の任天堂ゲーム機「Wii」などに部 品を供給しているため業績拡大が期待されるほか、株価が同業他社と比較して割 安なことで投資家の関心は高かったようだ。

初値が公開価格を上回ったのは、今年のIPO第1号であるデジタルハーツ 以来、5銘柄ぶり。市場では「銘柄ごとのは行色が強くなっている」(いちよし 証券投資情報部の宇田川克己課長)との声があった。初値形成後も投資家の買い 意欲は衰えず、株価は取引終了間際に1571円まで上げた。終値は1490円。売買 代金は16億円で、ジャスダック市場2位。

目論見書によると、主な取引先は松下電器産業、日本電産(大連現地法人)。 公開価格の今期予想PERは5.1倍と、類似企業とみられる高千穂電気(8倍)、 黒田電気(12.6倍)より低く、割安感があった。また市場からの資金吸収額は2 億6000万円と小粒だった。

現在は、任天堂の据え置き型ゲーム機「Wii」と携帯ゲーム機「ニンテン ドーDS」向けの電子部材が伸びており、業績をけん引している。ゲーム機向け 部品を含む電気材料部門の2007年9月中間期売上高は前年同期比43%増の18 億7200万円と、大きく伸びた。

同社の大西俊一社長はブルームバーグ・ニュースとのインタビューで「ホッ トなゲーム機業界向けに一層力を入れていきたい」と強調。「建設機械や太陽電 池業界も伸びており、その部分にも注力していく」と意気込みを話していた。

今期(08年3月期)の連結業績は、売上高が前期比5.4%増の143億円、経 常利益は同8.2%増の6億4600万円、当期純利益は同26%増の4億200万円の 見通し。1株利益(EPS)は194円26銭を見込む。

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