日経平均は14000円回復、モノライン格付け維持で金融や輸出など高い

朝方の東京株式相場は続伸して始まり、 日経平均株価は1月15日以来となる1万4000円台を回復した。格付け会社に よる米金融保証会社(モノライン)大手のMBIAの格付け維持方針から信用 収縮懸念が和らぎ、金融株や輸出関連株中心に買いが先行している。三菱商事 が急騰するなど、不動産株は東証1部の業種別上昇率で首位となった。

日興コーディアル証券の橘田憲和ストラテジストは、「米国株高と円安で 大台を回復したが、日経平均は今年に入って2日続けて大幅上昇となることが 少ない」と指摘。きょうは、日経平均1万4000円台を終値で維持できるかが 注目点だとしていた。

午前9時17分時点の日経平均株価は前日比92円2銭(0.7%)高の1万 4006円59銭、TOPIXは11.57ポイント(0.9%)高の1367.11。東証1部 の売買高は概算で2億6394万株。値上がり銘柄数は1077、値下がり銘柄数は 457。

東証業種別33指数の騰落状況では、値上がり業種が25、値下がり業種が 8。電気機器、銀行、輸送用機器、機械、卸売、不動産、保険が高い。半面、 小売、電気・ガス、情報・通信が安い。

S&PがMBIAの格付け維持

格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は25日、米金 融保証会社(モノライン)のMBIAを格下げ方向での見直しの対象から外し たことを明らかにした。MBIAの「AAA」格付けが近く引き下げられるこ とはない見通し。MBIAは資本維持と信用格付け継続を目指して四半期配当 を無配とする方針や、資産担保証券の保証事業を半年間停止して向こう5年以 内に同事業を地方債保証事業から分離する計画も明らかにした。

この材料を受けた東京市場でも、格下げによる追加損失への警戒感後退が 銀行や保険など金融株を押し上げている。信用収縮や景気悪化への懸念後退は 外国為替市場では1ドル=108円台への円安につながり、輸出関連株にも支援 材料となっている。

ガイシは大幅高、インボイス軟調

個別に材料が出た銘柄では、発行済み株式総数の5.33%に相当する1900 万株の自社株を消却すると発表した日本ガイシ、野村証券が強気判断を確認し た住友重機械工業がそれぞれ大幅高。自社株買いを発表した日成ビルド工業、 大和総研が投資判断を2段階引き上げた三菱地所はともに急伸。

半面、業績予想を下方修正したインボイス、不動テトラ、菱洋エレクトロ などに売りが先行。売買代金上位ではKDDI、住友金属鉱山、東京電力など が安い。