ミシュキンFRB理事:安定した物価見通しが利下げで「重要」(2)

米連邦準備制度理事会(FRB)のミシ ュキン理事は25日、市場で将来のインフレ見通しが「固定されている」こと が、需要を下押しする経済的ショックに対応して利下げを行う上で、「重要な 前提条件」だとの見解を示した。

ミシュキン理事はノースカロライナ州グリーンビルで講演し、安定した 物価見通しが伴わなければ、指標となる短期金利の引き下げはインフレ見通し を高める可能性があり、それによって長期の資金調達コストは「低下せず、上 昇するかもしれない」と指摘。そうした展開は「景気刺激の重要な経路の1つ を金融政策」から奪う恐れがあると述べた。

ミシュキン理事はまた、金融当局者は経済成長とインフレの両方に目配り しているとの当局の姿勢をあらためて確認した。リセッション(景気後退)回 避を目指す金融当局は昨年9月以降、合計2.25ポイントの利下げを実施して いる。同理事はこうした利下げや短期的な経済見通しには言及しなかった。

同理事は最近の原油高といった「供給面のショック」が必ずしも政策金利 の引き上げにはつながらないとの見通しも示した。同理事は「そのようなケー スでは、インフレ抑制に向けた金融引き締めが生産を減少させる可能性がある ため、インフレ安定化という目標は経済活動の安定化という目標と相容れない かもしれない」と述べた。

さらに同理事は、米金融当局は利上げを実施する際には、物価全体を目標 とするのではなく、食品やエネルギーを除くコアインフレを対象とすべきだと 指摘。金融当局のコンピューターによる米経済に関するシミュレーションとし て、「原油価格のショックを考慮したコアインフレへの対策でなく、インフレ 率全体に対応した金融政策を講じると、コアインフレに対応した策を実施した 場合より失業率は大幅に高くなる」と説明した。

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