JPモルガン証の横山氏:今週の入札は無難、水野審議委員発言に注目

JPモルガン証券チーフストラテジストの 横山明彦氏は25日、ブルームバーグ・テレビジョンとのインタビューで、債券 相場の見通しや今週の注目材料、20年と2年の利付国債入札などについて、以 下のようにコメントした。

きょうの債券相場の見通し:

前週末の海外市場で株価が上昇したほか、「シンガポール市場でも株価上昇 で始まっており、債券相場はそれを受けて、若干低下、金利上昇で始まりそう だ」

「サブプライム・ショックが半年前に出て以降、米国の長期金利、株価に 対する反応は非常に強くなっているが、足元の1カ月相関を見ると、米国長期 金利に対する相関が低下してきているのに対して、株価に対する相関が1に近 い高水準を維持している。日々の動きは、株価をにらみながらついて行く展開 が非常に多くなっている」

先週の値動き:

「レンジは、先物で137円00銭から138円00銭、新発10年債利回りで1.4% から1.5%でありながら、かなり荒っぽい値動きとなった。特に先週は、指標な どのイベントがなかったなかで、信用スプレッドの拡大やクレジット・デフォ ルト・スワップ(CDS)市場の混乱などが大きな材料となっていたようだ」

債券相場の今週の動き:

「今週は、それに加えて、月末ということもあって重要な指標の発表が相 次ぐ。入札も20年債と2年債の入札が続く」

「先週まで信用スプレッドの拡大が日米欧で急激に見られ、それに対して 日銀から金融市場の動向を注視するといったメッセージが多くなってきている。 今週は28日に水野温氏日銀審議委員の講演がある。そこで、どのくらい金融市 場に対する注目度が見られるのかというところに注目していきたい」

20年利付国債と2年利付国債の入札について:

「26日の20年債入札だが、月末・月初の最終投資家によるデュレーション (保有債券の平均残存期間)長期化の需要もあって、安定的に消化されるとい う見通しが非常に強いと思う。無難だろう」

「28日の2年債入札についても、現在、『質への逃避』の動きが国内外で強 まっているので、無難だと思われる。逆に、28日発表される鉱工業生産が弱い というような指標の悪化を伴うと、最近の日銀のメッセージと相まって再び、 利下げを織り込むような、相場にならないとも限らない。その場合は、過熱気 味になってもおかしくない」

新発10年債利回りと債券先物の今週の予想レンジ:

「基本的に、これまでのレンジを踏襲するとみる。先物は137円00銭から 138円00銭。新発10年債利回りでいうと、1.40%から1.50%のレンジをそう 簡単に外れていかないだろう。レンジ内では、ヘッドラインに反応しながら、 上下に大きく反応するような展開は今週もあっておかしくない」

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