内田洋株が急落、オフィスほぼ満室で買い替え需要減-一転中間赤字に

オフィス家具大手である内田洋行の株価が 大幅安。首都圏のオフィスがほぼ満室の状態にあるため、企業の事務所引越し が減少している。これが家具の買い替え需要の伸び悩みにつながっており、2008 年1月中間期の連結営業損益が従来計画の黒字から赤字に転落したもよう、と 22日に発表した。通期予想も下方修正したが、環境の大幅な変化が見込みづら いなか、達成できるかを見守る必要があるとの見方が強い。

午前9時57分現在の株価は前週末比33円(7.1%)安の434円で、東証1 部の下落率3位。一時は同41円(8.8%)安の426円まで下落した。

中間期連結営業赤字は7億円になったもよう。従来予想は2億円の黒字だ った。前年同期は6億6200万円の赤字。会社側の説明によると、首都圏のオフ ィス空室率は低下傾向が続いており、大規模な事務所の引越しができない状況 にあるという。このため、同社が扱うオフィス家具の買い替え需要を喚起する ことができず、売上高が落ち込んだ。

このほか、価格競争や地方経済の停滞も響いた。情報関連事業分野の子会 社でアプリケーションソフトの新規開発の遅れがあったほか、既存のアプリケ ーションソフトの販売も不振だった。中間期の業績悪化を受けて、同社は08年 7月期の連結業績予想を下方修正。営業利益は従来予想を6億円減額し、前期 比8.1%増の31億円とした。

モーニングスター証券・調査分析部の鈴木英之・シニアアナリストは、「好 調なオフィス需要をビジネスチャンスとして生かせなかった」と語る。同氏は さらに、営業利益予想の減額幅が中間期9億円、通期6億円と、下期で3億円 の挽回(ばんかい)を見込んでいることを指摘し、「通期業績を達成できるの か、慎重に見極めたい」と述べた。

オフィス賃貸仲介業の三鬼商事によると、東京都心5区(千代田区、中央区、 港区、新宿区、渋谷区)のオフィス平均空室率は好調な需要を背景に低下傾向に あり、07年末は2.65%と4年前の03年末の8.12%から5.47ポイント低下した。 08年1月末は2.55%とさらに低下している。