UAE:通貨切り上げの可能性を「否定できない」-国営銀NBAD

アラブ首長国連邦(UAE)国営の銀行ナ ショナル・バンク・オブ・アブダビ(NBAD)は、同国中央銀行が来月発表す る年間インフレ統計を準備するなかで、ドルと連動している自国通貨ディルハム を切り上げる可能性を「否定できない」との見方を明らかにした。

NBADの調査部門責任者ギヤス・ゴッケント氏は24日付の顧客向け文書 で、通貨切り上げはUAE中銀にとって採用可能な「多数の選択肢の中で最も受 け入れやすい」ものだろうと指摘した。同中銀が発表する2007年のインフレ率 は10.9%と、前年の9.3%から上昇する可能性があるという。

文書によると、07年はドル安を受けて食品価格が約8%上昇した一方で、 賃貸料は19%上昇と、上昇率は前年の15.4%を上回ったもよう。インフレ率 に対する寄与度は賃貸料が61.8%だが、ゴッケント氏は「1回の切り上げが単 発のインフレ抑制効果になる可能性がある」と指摘した。

サウジアラビアとカタールなど湾岸協力会議(GCC)加盟国の中銀はドル 安でインフレ率が過去最高水準となるなかで、通貨切り上げの圧力にさらされて いる。クウェートは昨年5月、ドル・ペッグ(連動)制を廃止し、バスケット通 貨に連動する制度を採用した。

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