日本株は反発へ、モノライン救済期待で銀行高い-市況関連も(2)

週明けの東京株式相場は、反発する見通 し。今週初めにも予想される金融保証会社(モノライン)大手の救済計画への 期待感から、みずほフィナンシャルグループなど銀行株中心に上昇が予想され る。市況堅調による業績期待で、大手商社や海運株、アジア販売の拡大傾向か ら自動車株なども高くなる見込み。

ユナイテッド投信投資顧問の高塚孝一シニアファンド・マネジャーは、 「モノライン大手の救済期待から、日経平均株価は1万3700円程度まで戻り を試す展開が見込まれる」と予想。上値の節となっているこの水準近辺を抜く かどうかは、「市場エネルギーを高められるかが注目点になる」(同氏)とし ていた。

シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物3月物の22日清算値は1万 3595円で、大阪証券取引所の通常取引終値(1万3500円)に比べて95円高だ った。

アムバック救済計画

モノライン大手の米アムバック・ファイナンシャル・グループは、同社の 救済計画について複数の銀行と協議しており、今週初めにも合意内容を発表す る見通し。関係者によると、銀行側はアムバックに約30億ドルを出資する可 能性がある。米金融経済専門局CNBCが救済計画を報じたのを受け、アムバ ック株は22日に前日比16%高と急伸した。

東海東京調査センターの中井裕幸取締役兼チーフストラテジストによると、 モノライン大手ではMBIAは格付けが維持される見通しにある。しかし、債 券5660億ドル(約60兆6000億円)を保証しているアムバックは維持できる かが市場での焦点となっており、「解決策が見えてくれば、株式市場が上昇す る可能性がある」(同氏)という。追加損失への懸念がみずほフィナンシャル グループなど銀行株の上値を抑えていたことから、銀行中心にやや懸念が後退 しそうだ。

22日の米主要株価指数の終値は、S&P500種株価指数は前日比10.58ポ イント(0.8%)高の1353.11、ナスダック総合指数は3.57ポイント(0.2%) 高の2303.35。アムバック救済策報道を受け、いずれも取引終了前に上昇に転 じた。

市況関連や自動車も

また、大手商社や海運など市況関連株の一角も堅調となる公算がある。ト ルコ軍がクルド人武装組織掃討のためイラク北部に部隊を派遣したことを受け、 22日のニューヨーク原油先物相場は前日比0.6%高の1バレル=98.81ドルと 反発。石油輸出国機構(OPEC)のヘリル議長は24日、OPECは次回総 会で減産に合意する可能性があるとの見解を明らかにしている。ばら積み船の 運賃指標となるバルチック・ドライ指数は、22日に4日ぶりの上昇となった。

このほか、24日付の日本経済新聞朝刊は、日本の乗用車メーカーによるア ジアでの販売台数が2008年に500万台を突破、初めて国内を上回る見通しと なったと報じた。同報道によると、中国やインドなどでの需要拡大を背景にト ヨタ自動車が07年比16%増、ホンダが同17%増を計画する。「自動車株は、 世界経済拡大の流れに乗れる」(ユナイテッド投信の高塚氏)との見方が強ま りそうだ。

三菱重やパイオニア、東急が上昇公算

個別に材料が出た銘柄では、08年度に国産ロケット「H2A」を使った商 業衛星の打ち上げを始めると、25日付の日本経済新聞朝刊が報じた三菱重工業、 不振の続くプラズマテレビ事業を抜本的に見直す方向で検討に入ったと、23日 付の朝日新聞朝刊が伝えたパイオニアなどが高くなる見込み。08年12月期連 結純利益が前期比44%増となる見通しのトーア紡コーポレーション、UBS証 券が格上げした東京急行電鉄なども堅調に推移しそうだ。

半面、業績予想を下方修正したあいおい損害保険や富士火災海上保険、内 田洋行などは業績失望から売りが先行すると予想される。クレディ・スイス証 券が投資判断を引き下げたイオンも売りが優勢になりそう。