福田首相:民主との「大連立」にあらためて前向き姿勢-相手次第(2)

韓国訪問中の福田康夫首相(自民党総 裁)は 24日夜(日本時間同)、ソウル市内のホテルで行った同行記者団との 懇談で、 参院で野党が過半数を占める「ねじれ国会」の状況下、政権運営の円 滑化に向 けて、2007年11月に実現できなかった民主党との「大連立」樹立の構想や政策 協議の推進について、「相手次第だ」と述べ、あらためて前向きな姿勢を示した。 首相の主な発言は次の通り。

衆院議員の任期が1年半になった現在、民主党との「大連立」や政策協議をあら ためて行う可能性:

「相手次第だ。外交を進める上でこういう状況は決してよくない。外国から見 て、日本と何かやろうとしても、『日本の国会は難しくてなかなか決まらない』 となると、日本を信頼してくれるのか。これが現在の日本政治の課題だ。これを どう突破するかだ。どうやったら信頼されるかを皆で真剣に考える必要がある。 まさに国益に関わることだ」

2008年度予算案の成立後に内閣改造を行う可能性:

「正直に言って、そういうことを考える時期ではない。予算案が衆院を通るか 通らないぎりぎりの段階だ。また参院で審議があるから、今全力を挙げている。 1カ月以上先の話をされても困る」

石破茂防衛相の責任問題:

「今、言ったことをやるのが石破防衛相の大きな責任だ。一番防衛省の問題点 についてよく知っていて、何とかしたいと思っている人が、全責任を持って改革 の先頭に立つのが大切だ。ここでうっかり代えてしまうと、そういうことはでき ない。そんな無駄なことはすべきではない。彼が全力を挙げて 取り組むこと だ」

道路特定財源である揮発油税(ガソリン税)の暫定税率を維持するため租税特別 措置法改正案について、野党が求めている法案修正の必要性:

「修正しないで通してくれるならありがたい。しかし国会審議を見ても、 野 党側に何も意見がないということはあり得ない。議長裁定もあるし、修正して年 度内に予算案と関連法案を通すことを頭に置いて審議する」

小泉純一郎元首相が22日、東京都八王子市での講演で租税特措法改正案に関し て、福田首相自身が修正協議に動くべきだとの考えを示したが:

「先輩政治家のご意見として重く受け止める。野党も、どうするか確定してい るわけではないと思う。国会審議を進める中で、だんだん煮詰まってくる。わた しから『こうしてください』と言う段階ではない」

民主党が修正案を出さない姿勢を示していることについて:

「対案を出してくれるのが一番よい」

首相が民主党の小沢一郎代表と党首会談で事態の打開に踏み切る可能性:

「状況次第だ。そうなるのかについては今、予見する状況にない」

イージス艦と漁船の衝突事故の福田政権への影響:

「現在は捜査など原因究明が行われており、全力を挙げる時期だ。防衛省の体 質についても原因究明の中で明らかにしていかなければならない。防衛省も独自 に体質改善なり在り方を考えている。防衛省全体の改革を進めていかなければな らない。国民に信頼される防衛省へと脱皮させなければならない」

-- Editor: Hitoshi Sugimoto

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