ダラス連銀総裁:米経済は「長期にわたるマイナス成長」を回避へ

米ダラス連銀のフィッシャー総裁は22日、 テキサス州での講演前にインタビューに応じ、景気は減速するものの、深い下 降局面には入らないとの見通しを示した。

同総裁は「長期間にわたるマイナス成長」は回避するというのが極めて可 能性の高いシナリオだと語った。ただ、「リセッション(景気後退)」という 表現は用いなかった。一方、企業幹部からインフレを懸念する声が強まってい るとも述べ、こうした声に「注目するようになった」と語った。金融政策の見 通しについては直接触れなかった。

フィッシャー総裁は成長鈍化は恐らく「数四半期」続くとし、利上げを早 急に実施するのは難しいかもしれないとの考えを明らかにした。

さらに「インフレと景気減速という浅瀬に挟まれた非常に狭い航路を航行 しているという事実に対して慎重になるべきだ」と指摘した。同総裁は1月30 日の米連邦公開市場委員会(FOMC)定例会合で金利据え置きを求め、0.5 ポイントの利下げに唯一反対したメンバーだった。

同総裁は成長とインフレの両リスクの間でバランスを取るため、FOMC は最善を尽くしていると指摘。講演では、インフレの「残り火」をかきおこさ ないよう慎重になる必要があると述べた。企業幹部が「コスト圧力の高まり」 を懸念しているとも話した。

さらに、利下げの反転を実際に実行するのは理論上考えられているよりも 難しいとの認識を示した。「ギアを突然変えるのは少し危険に思える。雰囲気 が変わったときに早急に利上げする能力というのは、言うは易く行うは難し だ」と述べた。