米国債(22日):2年債は週ベースで反落、大幅利下げ見通し後退(2)

米国債市場では2年債相場が週間ベ ースで今年初めて下落した。トレーダーのあいだで来月の0.75ポイント の利下げ観測がなくなったことが背景。

前週までは1998年以来最長の9週連続で上昇していた。2年債に対 する10年債の上乗せ利回りは今週、8週間ぶりに縮小した。

ファースト・パシフィック・アドバイザーズの運用担当者トム・ア テベリー氏は、「市場参加者は米連邦公開市場委員会(FOMC)が大 幅な利下げを終了し、小刻みの政策に転換したと考えている」と述べた。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後 4時15分現在、2年債利回りは週間ベースで14ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01ポイント)上昇して2.06%。2年債価格(表面利率2.125%、 2010年1月償還)は9/32下げて100 1/8。

2年債利回りは前日比では7bp上昇した。金融保証会社(モノライ ン)大手の米アムバック・ファイナンシャル・グループの救済計画が今 月25日か26日にも発表される見通しだとのCNBC報道を受け、株価 が反発したことが背景だった。10年債利回りは前日比4bp上昇。週間ベ ースでは5bp上昇した。

米国債のリターン

世界の金融機関が発表したサブプライム(信用力の低い個人向け) 住宅ローン担保証券に関連した評価損が1450億ドルを上回るなか、米国 債相場は今年、堅調に推移してきた。メリルリンチが集計した指数によ ると、全残存期間の米国債のリターン(投資収益率)は年初から21日ま でに2.3%と、1995年以来で最高となった。

2年債利回りは10年債を175bp下回った。前日のこの利回り格差は 180bpだった。週間ベースでは同格差は8bp縮小。前週までは7週連続 で拡大していた。

UBSセキュリティーズの米国債ストラテジスト、ウィリアム・オ ドネル氏は「利回り格差は大幅な調整なしに長期間を経過しており、こ の先25-50bpの調整が入る可能性があるとしても、まだピークは付けて いないとみている」と述べた。

米金利見通し

シカゴ商品取引所(CBOT)のフェデラルファンド(FF)金利 先物相場の動向によると、3月18日にFOMCが3%のFF金利誘導目 標を0.50ポイント引き下げる確率は96%。1週間前は66%だった。

0.25ポイントの利下げ確率は4%。0.75ポイントの利下げ確率は1週間 前は34%だった。

ウェルズ・ファーゴ・キャピタル・マネジメント(ミルウォーキ ー)で約30億ドルの資産を運用するジェイ・ミューラー氏は「FOMC には上期いっぱい、利下げバイアスがかかる」と指摘。「その程度は統 計次第だ」と付け加えた。

30年債利回りは週間ベースでほぼ変わらずの4.58%。前週まで3週 連続で上昇していた。