NY外為(22日):ドル下落、対ユーロで最安値接近‐米失速懸念で

ニューヨーク外国為替市場ではドルが下 落。ユーロに対して1日以来、3週間ぶりの安値を付けた。米連邦公開市場委 員会(FOMC)が景気悪化に歯止めをかけるため利下げを実施するとの観測 がある一方、欧州中央銀行(ECB)は政策金利を据え置くとみられており、 ドル売り・ユーロ買いが優勢になった。

FOMCが3月に0.5ポイントの利下げを実施するとの思惑からドルは主 要16通貨のうち14通貨に対して下落。ユーロに対しては過去最安値にあと1 セント未満に迫った。米国株が戻したため、低金利の日本で資金を調達し、高 金利通貨で運用する「キャリー取引」が促進され、円は伸び悩みとなった。

スコシア・キャピタルの為替ストラテジー共同責任者、カミラ・サットン 氏(トロント在勤)は「米景気は急速に減速しており、リセッション(景気後 退)に入っているようだ。今週はドル安に勢いが付いた」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時現在、対ユーロでドルは1ユーロ=1.4831ド ルと、前日の1.4814ドルから下げた。昨年11月23日には1.4967ドルの 最安値を付けている。週間ベースでは1%安と、2週連続で下落。ドルは円に 対し、1ドル=107円24銭に下落。前日は107円40銭だった。

2月のユーロ圏サービス業景気指数が加速したことが明らかになると、ユ ーロは対ドルで上値を伸ばした。ドイツ紙によると、ECB政策委員会メンバ ー、キプロス中央銀行のオーファニデス総裁は「主な懸念事項は高水準にある 物価上昇率だ」との見方を示した。

オーストラリア、ニュージーランド

豪ドルとニュージーランド・ドルも上昇。ブラジル・レアルはほぼ9年ぶ りの高値を付けた。高金利が資金を引き寄せた。レアルは一時、1ドル=

1.6942レアルと、1999年5月以来の高水準を付けた。ブラジルの政策金利 は11.25%。

豪ドルとニュージーランド・ドルは米ドルに対し、週間ベースで2週連続 上昇した。米国との金利差が拡大するとの思惑が買いを誘った。

株と円

米国株が回復したため、これらの高金利通貨が上げ幅を拡大し、円は伸び 悩んだ。CNBCテレビがアムバック・ファイナンシャル・グループが来週に も救済策を発表すると報じたことが株式相場の回復につながった。

円は1ユーロ=159円3銭(前日は159円10銭)。一時は0.6%高とな ったが、上げ幅を縮小した。

アムバックは資本増強により「AAA」格付けを維持するとの見方につな がり、株価が上昇。金融株全体の回復期待につながった。