みずほ証の張谷氏:東芝の撤退決断を評価、HD-DVD損失断ち切る

みずほ証券の張谷幸一シニアアナリスト は22日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、東芝が次世代DV D(デジタル多用途ディスク)「HD-DVD」事業を3月末をめどに打ち切 ると発表したことを受けコメントした。次世代DVDの規格はソニーなどの 「ブルーレイ・ディスク(BD)」に一本化されることになった。張谷氏の主 な発言は次の通り。

本格普及機前で東芝の判断は早かった:

「これまでも選択と集中が経営的に評価されていた。今回もある意味で評 価は高まったと思う」

「今年度は撤退費用を含まずにHD-DVDで約500億円程度の営業赤字 になるとの見方だが、撤退で来年度は収支とんとんになる。いつまでも負け戦 を長引かせて損がどんどん出る状況を断ち切るという意味で効果があった」

勝利したBD陣営のソニーの投資判断を下げる動きもあった:

「マクロ環境の悪化、米国を中心とした消費減退という懸念がソニーの株 価を重くしている。勝ったからといってBDといったビデオ機器でもうけるの は難しい。従来からDVDなど光メディアを使ったビデオは差別化が難しく、 もうけにくいという評価もある」

「ただ、BDが勝ったことで半導体レーザーのような部品外販や傘下の映 画会社の効果、それに加えてこれまで低調と言われていた家庭用ゲーム機プレ イステーション3(PS3)の販売・普及に弾みがつく可能性があるので、ソ ニーグループ全体からみると決して悪い話でない」