ヤマトH株が堅調、高成長追求姿勢を好感-3年間で営業益49%上乗せ

宅配便大手のヤマトホールディングスの株 価が堅調。始値は前日比17円(1.2%)高の1493円となり、約1カ月ぶりに25 日移動平均線(1469円:株価の短中期的なトレンドを示唆)を明確に上回った。 向こう3年間で営業利益を46%増やし1000億円にする中期経営計画が示され、 高成長を追求する経営姿勢が高く評価された。600億円の環境対応投資を行う方 針も明らかになり、環境問題に対して着実に手を打っていると好感された。

午前10時35分現在の株価は同0.1%安の1474円。1470円で1万株単位の 買い注文が入っており、東証株価指数(TOPIX)が1.7%下落し、多くの銘 柄が値を下げるなかでは底堅く推移している。

同社が21日の取引終了後に公表した3カ年の中期経営計画によると、2011 年3月期の収益目標を連結売上高1兆4500億円、営業利益1000億円と設定し た。年平均成長率は売上高が5.7%、営業利益が11%となる。また3年間で3200 億円の設備投資を行う計画で、環境対応投資として600億円を確保した。グル ープが直接排出するCO2(二酸化炭素)総排出量は1%削減する。

クレディ・スイス証券の板崎王亮シニアアナリストは、過去3年間の年間 設備投資額が平均417億円だったことに触れ、向こう3年間は従来の2倍に相 当する年平均1070億円の投資を行うことになると指摘する。その上で板崎氏は 「投資増を吸収した上で営業利益1000億円が実現できるのならば、表面上の数 値より高い成長を遂げることになる。利益成長追求の姿勢が確認できた」と述 べた。

CS証は21日付でヤマトHの目標株価1700円を維持、このところの株価 低迷で目標株価とのかい離率が15%以上に拡大したとして、投資判断を 「Neutral(中立)」から「Outperform(買い)」に1段階引き上げた。

ヤマトHの環境対策について、板崎氏は「環境負荷を下げるという観点を 踏まえない限り、今後の成長は見込みにくい。非常に重要なメッセージで、ち ゃんと手を打っている点はポジティブに評価されるのではないか」とみていた。

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