EU:08年のユーロ圏成長率予想を下方修正-インフレ見通し引き上げ

欧州連合(EU)の欧州委員会は21日発表 の報告書で、2008年のユーロ圏成長率見通しを下方修正し、一方でインフレ率 見通しを引き上げた。欧州中央銀行(ECB)が直面しているジレンマを浮き彫 りにする形となった。

欧州委は、今年のユーロ圏成長率見通しを1.8%と、昨年11月時点の予想 から0.4ポイント引き下げた。05年以来の低成長となる見込み。インフレ率見 通しは平均2.6%と、従来予想の2.1%から引き上げられた。これは、1999年の ユーロ導入以降最も高い水準。

ECBは、物価上昇圧力抑制への取り組みを堅持しながら、米景気減速がユ ーロ圏経済に悪影響を及ぼさないよう努めているものの、成長鈍化とインフレ率 上昇という組み合わせは、同行のかじ取りを一段と難しくしている。

欧州委は「経済活動は鈍化に向かっている」との見方を示した上で、「成長 見通しへのリスクは依然、かなり大きい」と指摘した。

報告書によれば、米景気減速は、信用市場の悪化や1バレル=100ドル近辺 に上昇している原油価格、ユーロ高と相まって、ユーロ圏の景気拡大を抑制して いる。また、エネルギーと食品価格の上昇がインフレを加速させているという。

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