PIMCOグロス氏:インフレと信用損失拡大が米利下げ妨げる恐れ

債券ファンド最大手、米パシフィック・ インベストメント・マネジメント(PIMCO)の投資責任者ビル・グロス氏 は20日、インフレ加速と信用関連損失の拡大で、米金融当局が景気回復のた め政策金利を1%まで引き下げることが妨げられる恐れがあるとの見方を明ら かにした。

グロス氏はブルームバーグラジオとのインタビューで「インフレやドル安、 さらに合計2.25ポイントの利下げの成果がほとんどないため」、金融当局は 利下げをいったん停止する可能性があると指摘。「道はふさがれている」とし、 信用市場の状況改善とインフレとのトレードオフが存続可能なものかを見極め なければならないと指摘した。

グロス氏は1月22日に、政策金利を2.5%まで引き下げる必要があるとの 見方を示していた。米金融当局は1月中に、0.75%の緊急利下げを含め、フェ デラルファンド(FF)金利の誘導目標を合計1.25%引き下げ、同目標は現在 3%。

この日のインタビューでグロス氏は「現代の金融システムにおいて、われ われはこのような局面に直面したことがない」と指摘。「一夜にして奇跡が起 きると期待している人々は失望するだろう」と述べた