【個別銘柄】パイオニア、三井海洋開、池田銀、住友鉱、モス、ミツミ

21日午前の日本株市場における主な材料 銘柄の動きは次の通り。

パイオニア(6773):午前終値は前日比7.8%高の1175円と急反発。プ ラズマテレビの不振で営業赤字状態のホームエレクトロニクス事業が来期(09 年3月期)黒字化となれば、カーオーディオ事業を軸として利益率改善が進む との方が広がった。クレディ・スイス証券は20日、投資判断を「中立」から 「アウトパフォーム」に引き上げた。

三井海洋開発(6269):5.3%高の2790円。本業の浮体式海洋設備(FP SO)建造リース事業が好調、為替レートが想定より円安ドル高に推移したた め、前期(07年12月期)の連結純利益が前回予想を16%上回る見通しとなっ た。中長期的な成長性を評価するとともに、株価の割安さが見直された。

テクモ(9650):5%高の1342円と大幅反発。主力事業の新作ゲームソ フトを相次いで発売するため、今期(08年12月期)の連結営業利益は2けた 増となる見通し。前期も5割増だったため、高成長の持続が評価された。

泉州銀行(8372)、池田銀行(8375):泉州銀は11%高の256円。池田 銀は11%高の3300円。三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下で大阪が地 盤の泉州銀行と、同じ大阪で独立系地銀の池田銀行は21日午前、経営統合に 向けた協議開始を検討していると発表した。

住友金属鉱山(5713):12%高の2115円。足元の非鉄金属市況の堅調推 移から今期(08年3月期)業績予想の上方修正期待が広がる中、UBS証券 は20日付で投資判断を「Neutral」から「Buy」に引き上げた。一時14%高の 2145円と昨年12月13日来の水準を回復、取引時間中の上昇率としては2000 年5月18日(15.3%高)以来の大きさ。

ダスキン(4665)、モスフードサービス(8153):ダスキンは0.4%高の 1790円。モスフードは2.3%高の1513円。資本・業務提携で合意。外食事業 で原材料の共同購買や物流の共有化などを進める予定で、コスト削減や効率化 が進むとの期待から買いが優勢。ただ、提携効果など業績への影響に関する発 表は6月以降と今回は示されず、これを見極めようと株価の上げ幅も限定的。

ミクシィ(2121):3.3%高の125万円。初の海外進出として今春に中国 に子会社を設立すると発表。IT・ネット関連銘柄の買い戻しの動きが強まる 中で、タイミング良く中国語によるSNS関連のサービスを展開する方針を発 表したミクシィにも投資家の注目が集まった。

レーザーテック(6920):1.2%減の1374円。国内の液晶関連メーカーが 設備投資を先送りしたあおりを受け、液晶関連装置の売り上げが減少、07年 12月中間期の連結純利益は前年同期比4.6%減の11億円となった。受注は回 復に向かうとの見方もあるが、利益率の悪化が警戒された。

岡部(5959):2.6%高の399円。21日付の日本経済新聞朝刊で、今期 (08年12月期)に増配すると伝えられたことを受け、配当利回り面から見た 投資魅力が注目され、中期経営計画の達成に向けた取り組みも評価された。

大塚家具(8186):2.1%高の1320円。前期(07年12月期)決算は、新 規出店戦略がうまくいかず、会社側の従来予想を下回った。ただ、今期は出店 戦略などを見直して2けたの増益を計画、落ち込みは一時的と受け止められた。

ソニー(6758):0.2%安の5050円。16日に次世代DVD(デジタル多 用途ディスク)規格争いで競合する東芝の撤退検討が明らかになってから、強 い動きを見せてきたが、節目である5000円を回復し、規格勝利効果も息切れ しつつある。メリルリンチ日本証券は20日、投資判断を「買い」から「中 立」に引き下げた。

デジタルガレージ(4819):0.6%高の17万9000円と反発。投資を伴う 事業育成を手掛けるインキュベーション事業での株式評価損計上で、今期(08 年6月期)最終利益は従来予想を下回る見通し。ただ、価格比較サイト運営の カカクコムなどの持ち分から計算した企業価値と比較して株価が割安なため、 業績悪化を理由に売り込む動きは見られなかった。

ミツミ電機(6767):7.5%高の3020円、2週間ぶりに3000円台を回復 した。任天堂の家庭用ゲーム機「Wii」向けの売り上げ好調が続き、今期 (08年3月期)業績の増額期待が高まっている。来期も増益が予想され、W iiの販売順調も伝えられる中、過去半年間の安値圏から見直す動きが優勢。 最低投資金額が高い任天堂の株価に連動しやすく、代替投資対象としての位置 付けも指摘されている。

良品計画(7453):4.2%安の5650円。JPモルガン証券は20日、目標 株価を9000円から8600円に引き下げた。

アーバンコーポレイション(8868):一時5.7%高の853円。優良収益不動 産を投資対象とする機関投資家やファンドなどからの開発物件に対する需要が 強く、不動産流動化事業で物件売却が拡大。07年4-12月期の連結経常利益 は前年同期比3倍の408億円に伸びた。午前終値は2.5%安の787円。

オカモト(5122):6.2%高の362円。発行済株式総数の0.9%に相当す る100万株、金額にして4億円を上限に自社株買いを実施すると発表。また同 時に発行済株式総数の1%に相当する120万株を自己株式消却すると発表した。

東芝(6502):1.9%高の810円。ドイツ証券は20日、投資判断を新規 「買い」として調査を開始した。

大阪ガス(9532)、伊藤忠商事(8001):大ガスは1.7%高の428円、伊 藤忠は2.3%高の1168円。21日付の日経新聞朝刊は、ジャパンエナジーと大 阪ガス、伊藤忠商事の3社が家庭用燃料などに使う液化石油ガス(PG)事業 を年内に統合することで合意したと伝えた。

イオン(8267):2.1%高の1353円。持ち分法適用会社であるダイエーの のれん相当額、税引前で約135億円を今期(08年2月期)に減損処理する。 ダイエーの株価が価を下回る状況が相当期間継続しており、イオンの決算日で ある2月20日の株価水準を勘案し、今期連結決算に反映させる。

NEC(6701):1.4%高の448円。経営方針説明会で、矢野薫社長は3 年後に株主資本利益率(ROE)を10%以上に高める方針を示した。今期 (08年3月期)は約2.4%の見込み。営業利益の目標は2千数百億円。また今 期20数%見込みの海外売上比率は、2-3年で30%以上、長期的には企業の 合併・買収(M&A)などを通じて40%以上を目指したいと語った。

アスキーソリューションズ(3801):1%安の1万9500円。ネットビジネ ス事業で自社開発製品の売り上げが低調、ビジネスソリューション事業などの 粗利益率が低下して、07年4-12月期の単体純損失は5億4500万円となった。 前年同期は4億5700万円の赤字だった。